※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
スウェーデンへ遠征する日本選手団
今年は総勢31選手の選手団。成富利弘監督(東京・安部学院高教)は「今年は特に選手数が多いが、中学・高校は全国大会の優勝者のみ、ジュニアは1、2位選手と厳選された選手たち。将来に期待できる選手ばかりだ。大会にはロシアやアメリカを含めて22ヶ国から強豪が集まるという情報が届いている。世界的にも関心の高い大会で、過去、この大会で勝った選手がその後も国際舞台で活躍している。今年も多くの選手を勝たせ、国際競争力を身につけさせたい」と期待した。
選手に対しては、「監督やコーチに依存することなく、試合、練習、減量などの自己管理しっかりしてほしい」と注文するとともに、「みんながJAPANの一員。『私は中学生だから…』などという気持ちではなく、日本代表という自覚を持って行動してほしい」と伝えた。
■昨年はオリンピックからの除外騒動の中でも金メダル6個獲得!
毎年参加している吉村祥子コーチ(エステティックTBC)は「大会のホームページを見ると、ジュニア・シニアの部にはすごい選手が参加する。若手選手がどの程度闘えるかを見て、日本のジュニア層のレベルがどの程度なのか見てみたい。楽しみです」と期待。結果が出なくとも、次の闘いへ向けての収穫を得ることを望んだ。
この遠征のいいところは、試合のあと、数ヶ国による100人近い選手によって合宿が行われること。「カデットの選手もジュニア、シニアの選手に挑み、どの程度の差なのかを肌で感じてほしい」と言う。
ワールドカップを辞退し、新たな階級へ挑む宮原優(東洋大)
「途方にくれて、どうしていいか分からない衝撃でした。あれから1年ですね。オリンピックで実施されない心配はなくなった。一丸となって頑張ってきます」と表情を引き締めた。
大学生で唯一参加する51kg級全日本チャンピオンの宮原優(東洋大)は、ワールドカップ(3月15~16日、東京)の53kg級の出場権もあったが、それを辞退しての遠征参加。新しい体重区分下では48kg級でやることを決めたための決断で、「今回は試運転といったところです。自分が世界のどの位置にいるのかを知りたい」と言う。
大会にはロンドン・オリンピック48kg級銀メダルのマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)と銅メダルのクラリッサ・チャン(米国)の出場が伝わっており、試運転が転じて“勝負試合”になる可能性もある。「優勝を目指して頑張ります。今年の目標は世界選手権での優勝です」と話し、新しい階級でのデビューに闘志を燃やした。
◎役員
【監 督】成富利弘(東京・安部学院高教)
【コーチ】吉村祥子(エステティックTBC)、洞口幸太(岐阜・マイスポーツハウス)
【審判員】高野謙二(茨城・鹿島学園高教)
【ドクター】藤木崇史(自衛隊)
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◎選手
【シニア】
▼48kg級 宮原 優(東洋大)
〃 須崎麻衣(千葉・松戸ジュニア)
〃 奥野里菜(三重・久居高)
〃 田邊優貴(東京・安部学院高)
〃 山田海南江(東京・安部学院高)
▼55kg級 廣瀬瑠実(東京・安部学院高)
▼58kg級 今井栞海(京都・京都海洋高)
〃 樋口美賀子(大阪・香ヶ丘リベルテ高)
▼60kg級 香山芳美(東京・安部学院高)
▼63kg級 高橋海寿々(東京・大森学園高)
〃 源平彩南(東京・安部学院高)
▼69kg級 古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼75kg級 齋藤未来(東京・安部学院高)
【カデット】
▼38kg級 田口あい(岐阜・マイスポーツハウス)
▼40kg級 田南部夢叶(JOCエリートアカデミー)
▼43kg級 須崎優衣(JOCエリートアカデミー)
〃 中村未優(埼玉・埼玉栄中)
〃 小坂泉生(岐阜・マイスポーツハウス)
〃 大髙梨沙(愛知・至学館高)
▼46kg級 谷口由夏(大阪・堺リベラル中)
〃 田中亜弥瑠(茨城・霞ヶ浦高)
▼49kg級 南條早映(JOCエリートアカデミー)
〃 加賀田葵夏(東京・文化学園大学杉並高)
〃 谷山菜緒(大阪・香ヶ丘リベルテ高)
▼52kg級 奥野春菜(三重・一志ジュニア)
〃 向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼56kg級 熊野ゆづる(青森・八戸クラブ)
〃 川井友香子(愛知・至学館高)
▼60kg級 榎本美鈴(青森・八戸工大一高)
▼65kg級 丸山栞和(静岡・長泉ファイティング)
▼70kg級 進藤芽伊(大阪・堺リベラル中)