2014.02.24

男子グレコローマンの全日本チームがハンガリー遠征へ出発

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

冬の遠征第2弾に出発した男子グレコローマン・チーム

男子グレコローマンの全日本チームが2月23日、成田空港発のオーストリア航空でハンガリー遠征に出発した。欧州数ヶ国による合宿に参加したあと、3月1日(土)~2日(日)にソンバトヘで行われるゴールデンGP予選大会「ハンガリー・グランプリ」に参加し、4日に帰国する。

 馬渕賢司監督(中京学院大監督)は所用で26日に出発するため、合宿の最初を指揮する豊田雅俊コーチ(警視庁)は「(1月下旬~2月上旬の)イラン遠征で学び、その後の合宿でやってきたことを出し切ってほしい。みんなイランでいい刺激を受け、やる気になっているのが分かる。この気持ちを続けてほしい」とリクエスト。

 ハンガリーでの合宿は欧州の強豪が集まることで有名。「今度はヨーロッパのグレコローマンを吸収してほしい。階級区分が変わったことで、顔ぶれも変わっていると思う。その中でどこまで闘えるかを感じ、試してほしい。世界選手権やオリンピックでメダルを取れる位置にいるのかどうかの確認をしてほしい」と話した。

 合宿をやってから大会参加になるが、「2kgオーバー計量の大会。(減量は少ないので)試合に向けてのコンディショニングも大事だけど、合宿で追い込んでほしい」と話し、合宿をしっかりこなしたいという。

国際経験豊富な自衛隊の2人の先輩に囲まれ、緊張気味の角雅人(左は藤村義、右は鶴巻宰)

昨年のこの大会で優勝した59kg級の田野倉翔太(クリナップ)は「優勝したのは55kg級でのことです。新しい階級に出ることですから…」と話し、新たな挑戦という気持ちで臨む。イランから帰国後、腰を負傷してしまい、練習をセーブしている状況とのことだが、大会出場には影響なさそう。

 「合宿で、(大会で)闘いそうな選手とスパーリングすると思う。しっかり研究して臨みたい」と話し、参加が予定されているロンドン・オリンピック55kg級王者のハミド・スーリヤン(イラン)と「やってみたい」と気合を入れた。

 全日本チームの遠征に初参加となる85kg級の角雅人(自衛隊)は「少し緊張しています」と表情は硬いものの、「自分の持てる力を出せるよう、頑張ってきたいです。不安が3で、期待が7です」と気持ちは高まっている様子。

 2010年のアジア・カデット選手権や昨年の世界ジュニア選手権への出場はあるが、海外で合宿練習を経験するのは初めて。「合宿で自分がどれだけできるかを確認し、試合でどうやって闘うかを勉強してきたい」と話し、実力アップを目指す。

 日本選手団は下記の通り。


  ◎役員

 【監 督】馬渕賢司(中京学院大)
 【コーチ】豊田雅俊(警視庁)

 【トレーナー】川崎淳(ハンズコーポレーション)
 【帯同審判】増田莊史(香川・多度津高)

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 ◎選手

 ▼59kg級 田野倉翔太(クリナップ)
    〃   太田  忍(日体大)
 ▼66kg級 音泉秀幸(ALSOK)
 ▼71kg級 藤村  義(自衛隊)
 ▼75kg級 金久保武大(ALSOK)
 ▼85kg級 鶴巻  宰(自衛隊)
    〃   角  雅人(自衛隊)