※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
国体王者を破り、3位に食い込んだ文田健一郎(山梨・韮崎工高)
山梨・韮崎工高は2011年にもグレコローマン60kg級で雨宮隆二(現山梨学院大)が3位入賞を果たしており、3年連続で全日本選手権3位選手を輩出した。
高校生で全日本選手権の3位以内に入賞したのは、今年の文田でのべ18人目。1992年までは、春から夏に全日本選手権が行われることが多く、高校生はインターハイ予選などの関係もあって、シニアで通用する逸材であっても出場する選手は少なかった。
1993年から12月に全日本選手権が開催され、高校最後の大会である国体を終え、大学に進学するまでの間に高校3年間の総決算という形で出場できるようになったが、しばらくの間、3位入賞を果たす選手はいなかった。
2000年以降、3位に入賞する高校選手が目立つようになったのは、NTS研修会など一貫強化の成果と考えられる。若くして全日本トップレベルに近づくことがすべてではなく、大学に行ってから花開く選手も大勢いて、そうした指導が大切なことは言うまでもないが、1989年以来生まれていない高校生の全日本王者を目指し、若手選手には頑張ってもらいたい。
高校生の全日本3位以内選手は下記の通り。
【高校生の全日本選手権3位以内選手】
No. | 年 | スタイル | 階級 | 選手名 | 高校名 | 成績 |
18 | 2013年 | グレコローマン | 55kg級 | 文田健一郎 | 山梨・韮崎工 | 3位 |
17 | 2012年 | グレコローマン | 55kg級 | 文田健一郎 | 山梨・韮崎工 | 3位 |
16 | 2011年 | グレコローマン | 60kg級 | 雨宮隆二 | 山梨・韮崎工 | 3位 |
15 | 2010年 | グレコローマン | 120kg級 | 前川勝利 | 茨城・霞ヶ浦 | 3位 |
14 | 2009年 | フリースタイル | 55kg級 | 森下史崇 | 茨城・霞ヶ浦 | 3位 |
13 | 2007年 | フリースタイル | 74kg級 | 高谷惣亮 | 京都・網野 | 2位 |
12 | 2005年 | フリースタイル | 120kg級 | 荒木田進謙 | 青森・光星学院 | 2位 |
11 | 2004年 | フリースタイル | 120kg級 | 荒木田進謙 | 青森・光星学院 | 2位 |
10 | 2004年 | フリースタイル | 60kg級 | 大澤茂樹 | 茨城・霞ヶ浦 | 3位 |
9 | 2002年 | フリースタイル | 84kg級 | 磯川孝生 | 大分・日本文理大付 | 3位 |
8 | 2000年 | フリースタイル | 97kg級 | 田中章仁 | 福岡・三井 | 3位 |
7 | 1989年 | フリースタイル | 52kg級 | 石嶋勇次 | 茨城・霞ヶ浦 | 優勝 |
6 | 1987年 | フリースタイル | 48kg級 | 山口英雄 | 群馬・館林 | 3位 |
5 | 1978年 | グレコローマン | +100kg級 | 宮内輝和 | 栃木・足利工大付 | 2位 |
4 | 1975年 | フリースタイル | +100kg級 | 宮安 晋 | 東京・専大付 | 3位 |
3 | 1970年 | フリースタイル | 48kg級 | 松橋義行 | 青森・八戸電波工 | 優勝 |
2 | 1969年 | グレコローマン | 52kg級 | 植田 智 | 静岡・修善寺工 | 3位 |
1 | 1967年 | フリースタイル | ヘビー級 | 磯貝頼秀 | 千葉・習志野 | 2位 |