2011.10.26

【関西少年少女選手権・特集】統一ルール改正前に審判クリニック

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 押立杯関西少年少女選手権では、試合開始に先立ち、竹中伸行審判員を講師として審判クリニックが行われた。9月に行われた全国少年少女連盟の審判クリニックで統一ルールを改正することを決め、来年3月の理事会で承認されるまでを施行期間として浸透を求めるための措置。

 改正ルールは、「相手が両手を伸ばした状態でマットについて、背中がマットに向けた状態になった時」に1点となることが追加されたり、警告後も場外逃避が続いた場合は相手に1点を与える場外逃避の項目が加えられるなど、10項目で修正や追加がある。

 「選手がマットに現れない場合は、数回コールを行い、最初のコールから2分が経過しても現れない場合は失格とする」といった項目が追加された。試合では、選手が現れないケースが実際に起き、スコアボードの時計で厳密に時間を計測。あと7秒遅かったら失格となる場面も。

 レスリングシューズのひもの部分には、試合中にひもがほどけないようにテーピングすることも必須となり、試合前に慌ててテーピングする選手もいるなど、選手のみならず審判としても経験を積む大会となった。

 竹中審判員は、審判の身だしなみ、審判手帳とイエローカードの携帯についても注意を喚起し、審判員の権威の向上も求めた。

竹中審判員による審判クリニックで、改正ルールの浸透をはかる

シューズのテーピングは必須へ。試合前、あわててテーピングするシーンも