※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
不発だったが俵返しにも挑んだ中井
インカレは3位の選手。インカレ王者不在で、2位の選手もいない状況下では、優勝に自信を持っていいはずだが、「正直、優勝できるとは思っていなかった」と、まずは謙そん。
1階級に何人も出場できるインカレと違い、この大会は早大の代表として出場であり、ましてインカレ王者に代わって出場するということで、「緊張した」という。新ルールは「相手の動きを見てカウンター狙いの自分にとって不利」とのことで、このあたりに控えめな言葉が出てくる要因があるようだ。
5試合をすべてテクニカルフォールで勝ち、総失点は2点。決勝は豪快なバック投げを決めて実力の違いを見せつけたのだから、もっと強気になってもいいのではないか。ただ、インカレで負けた相手が出ていなかったので、「優勝できるかなあ」という気持ちはあったという。勝因に「スパーリング通りに試合ができたことが大きい。これまでは、緊張して、いつも通りに動けず負けることが多かった。今回はいつも通りにできたこと」を挙げた。
次の大会は12月の全日本選手権。6月の全日本選抜選手権で3位に入賞しているので、それ以上が目標で、「技術より、基礎体力の向上が課題。筋力トレーニグをしっかりしたい」と課題を挙げた。