2013.09.03

女子の全日本チームが世界選手権前最後の合宿をスタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界選手権(9月16~22日、ハンガリー・ブダペスト)の日本代表を含めた女子の全日本チームが9月2日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート(右写真)。世界選手権前の最後の追い込みを行った。

 練習の最初には、アルゼンチンで行われる国際オリンピック委員会(IOC)総会へ向けて出発を控える福田富昭会長が多忙の合間をぬって顔を見せ、世界選手権代表に「自分を信じて闘え」などとゲキをとばした。

 東京での合宿は6月下旬以来。7、8月の新潟・十日町での合宿は、国際大会(世界ジュニア選手権)があったり、全日本学生選手権前であったり、授業の関係で選手がそろわなかったが、今回は全日本トップといえる選手のほぼ全員が参加。チームジャパンとして、世界選手権代表の練習を盛り上げた。

 栄和人・女子強化委員長(至学館大教)は、3分2ピリオドの新ルールに合わせた練習に徹することを強調。「今までのようなペースで2分間を闘ったり、見合ってタイミングを探る闘いでは駄目。積極的に前に出て攻め、6分間闘い続けられる体力と精神力をつけろ。スタミナが大事だ」と指示した。

 練習の指揮は笹山秀雄コーチ(自衛隊)にまかせているが、時にマットの中に入って技術指導したり、叱咤(しった)激励するなど、熱を帯びた練習が展開された。

 合宿は9日まで行われ、女子の代表チームは14日にハンガリーへ向けて出発する。


世界選手権代表を激励した福田会長 世界V14を目指す吉田沙保里
齋藤将士コーチとスパーリングする伊調馨 練習の最後は補強トレーニング