2013.05.19

3分×2ピリオドの総得点制へ、テークダウンは2点…6・15~16全日本選抜選手権から実施へ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 国際レスリング連盟(FILA)の臨時総会(5月18日、ロシア・モスクワ)に出席した日本協会の福田富昭会長から高田裕司専務理事のもとへ連絡が入り、FILAは総会で決議された新ルールを即座に実行することを決定。日本協会では、3分2ピリオドのトータル・ポイント制などの新ルールを6月15日(土)~16日(日)の明治杯全日本選抜選手権(東京・代々木競技場第2体育館=世界選手権代表選考会)から実施することになった。

 新ルールは、試合時間が3分×2ピリオドで、判定はトータルポイントによって勝敗が決まる。テクニカルフォールは、フリースタイル(男子フリースタイル・女子)が10点で、男子グレコローマンは7点。テークダウンは2点となり(注=従来1点だった技を指すものと思われ、3点タックルなどは従来通りのポイントと思われる)、1点という技は場外へ出した場合とコーションのみとなる。

 消極的なレスラーに与えらるコーションの取り方は両スタイルで違いがあるが、0-0で試合が終わることのないルールとなっている。

 日本協会の斎藤修審判委員長は、全日本選抜選手権へ向け、まずルールの条文をしっかり把握したいそうで、ぶっつけ本番となるが、「やるしかない」と話した。

  高田裕司専務理事は傘下連盟にも新ルールを採用するよう伝えるという。シニア・レベルの大会では、6月12日(水)~14日(金)の東日本学生春季新人戦(東京・駒沢体育館)が最初の大会となりそう。その前には関東高校大会や全国中学生選手権などがあり、主催連盟の判断次第では、それらの大会が新ルール最初の大会になる可能性も出てきた。