※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
東日本学生レスリング界の最大のイベントである東日本学生リーグ戦に参加している学生選手が5月15日、同リーグ戦の行われている東京・駒沢体育館で、全国から集まった92万2169人分の署名とともにレスリングのオリンピック競技存続嘆願のアピールを行った。
参加したのは、リーグ戦に出場する16大学の約200選手、日本協会の福田富昭会長、高田裕司専務理事、馳浩副会長、東日本学生連盟の役員など。この日で全日本合宿を終了した全日本女子チームの栄和人強化委員長(至学館大教)と吉田沙保里選手(ALSOK)も駆けつけ、多くのテレビ局、新聞社も集まった。
栄委員長の「セーブ、オリンピック、レスリング!」の発声のもと、約200人が「オー!」という声とともに右こぶしを突き上げ、何度か繰り返してレスリングのオリンピック存続を訴えた。(右写真)
この日は、米国ニューヨークで米国、ロシア、イランの3ヶ国による画期的な対抗戦が予定されており、レスリングを通じて世界の平和と友好をアピールする日。時差の関係で、日本が世界レスリング界の最大のイベントの“露払い”をする形となった。
4月末をめどに集めていた署名は、5月2日の段階で82万1342人分だったが、その後も集まり、15日正午現在で92万2169人分へ。間もなく国際レスリング連盟(FILA)へ発送される(注=現在、手元にある署名は、至急、日本協会までお送りください)。
福田富昭会長は「たくさんの方のレスリング支援は心強い。日本発でレスリングを通じて世界の人たちをつなぎ、レスリングがオリンピックに残れるようにしたい」と話し、吉田沙保里選手は「この前の82万人を聞いてびっくりしたけどれ、(10万人上乗せの)きょうの数字を聞いて、さらにうれしさを感じた。オリンピックに残れるように頑張りたい」と話した。
福田会長は、モスクワで行われるFILAの臨時理事会と臨時総会に出席するため、16日に現地へ向かう。
![]() オリンピック競技存続へ向けて熱いアピール |
![]() 署名を持つ福田富昭会長(右)と吉田沙保里選手 |