2011.09.17

女子4階級の五輪代表決定までの道

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロンドン五輪の第1次予選の世界選手権・女子が終了。日本は48・55・63kg級の3階級で優勝し、五輪出場権を獲得。72kg級が引き続き出場権獲得を目指すことになった。

 昨年12月23日の理事会にて決まった五輪の日本代表決定方法は下記の通り。

◆2011年世界選手権で優勝し、五輪出場権を獲得した場合
 ・2011年全日本選手権、または2012年全日本選抜選手権のどちらかで優勝した場合、日本代表に内定。どちらも優勝できなかった場合は、優勝選手との間でプレーオフを実施し、勝者が日本代表に内定。

◆2011年世界選手権で2~5位となり、五輪出場権を獲得した場合
 ・2011年全日本選手権と2012年全日本選抜選手権の両大会で優勝した選手を日本代表に内定。優勝者が異なった場合はプレーオフを行い、勝者が日本代表に内定。

◆2011年世界選手権で7位以下となり、五輪出場権を取れなかった場合
 ・2012年3月末の五輪選考トライアル・アジア予選に世界選手権代表を派遣。
 ・それでも五輪出場権が取れなかった場合、五輪選考トライアル最終ステージの2大会には、その時点の状況を見て、女子強化委員会が総合的に判断して派遣選手を決める。
 ・権利獲得後の日本代表選考については、2012年の国内大会スケジュール決定後に、女子強化委員会で選考方法を決定する。

(注=最終決定は日本協会理事会になるため、「内定」と記載してありますが、実質的には代表決定となります)

 

  48・55・63kg級は最初の項目が適用され、48kg級・小原日登美(自衛隊)、55kg級・吉田沙保里(ALSOK)、63kg級・伊調馨(ALSOK)の3選手は12月21~23日の天皇杯全日本選手権(東京・代々木競技場第2体育館)で優勝すればだ五輪代表に決定。優勝を逃した場合でも、来年春の明治杯全日本選抜選手権(期日未定)で優勝すれば代表が決まる。

 この階級の他の選手が五輪代表となるには、全日本選手権と全日本選抜選手権の2大会で上記の選手の優勝を阻止して優勝し、さらにプレーオフで勝つことが条件となる。

 72kg級は3番目の条項が適用される。今回の代表だった浜口京子(ジャパンビバレッジ)は、12月の全日本選手権の勝敗にかかわらず、3月28日~4月1日にカザフスタン・アルマトイで行われる第2次予選出場の権利が与えられ、出場権獲得を目指すことになる。