2026.04.30

【2026年JOC杯・特集】攻撃精神を貫いて優勝、U17世界王者を目指す…U17男子フリースタイル51kg級・牛窓勝心(京都・丹後緑風高)

 2026年JOCジュニアオリンピックカップU17-男子フリースタイル51kg級は、昨年48kg級を制した牛窓勝心(まさむね=京都・丹後緑風高)が3月の全国高校選抜大会に続いて優勝。同スタイルの最優秀選手賞を受賞した。

 吉岡治監督からは「優勝がノルマ」と言われたそうだ。そうでなくとも、チャンピオンだから負けてはいけない、という気持ちが「少しプレッシャーになったかな、とは思います」と言う。一方で、そのくらいのプレッシャーがあった方が「力が出ると思います」と話し、プレッシャーをエネルギーに変えた形。「優勝しよう、とは思わず、点を取りに行く、という楽な気持ちで闘った」と、プレッシャーをうまく利用することで、いい結果を出したようだ。

▲3月の全国高校選抜大会優勝に続いて栄冠を引き寄せた牛窓勝心(京都・丹後緑風)

 決勝の相手は3月と同じ柴原颯太(熊本・小川工高)。東京・フィギュアフォークラブ出身の選手で、キッズ時代は全国大会で闘ったり、一緒に表彰式に上がったりしたことのある選手。全国高校選抜大会では第1ピリオドを4-4、6-6、8-8と激しくポイントを取り合った末、最後は17-12というスコアで勝った。

 今回は、お互いに警戒したのか、第1ピリオドは相手有利の2-2の同スコアで終了したが、第2ピリオドに入ると4点タックル決めて攻勢をとった。鼻血を出してしまったり、チャレンジによる判定チェックだったりで試合の流れが止まったが、13-6と大量点をゲットして終盤へ。このまま流しても勝利は間違いない状況だったラスト10秒にもカウンターで2点を取り、最後まで攻撃精神を貫いた。

▲リードしてラスト10秒。そのまま流して勝てたが、タックルで2点をゲット!

京都での1年目は、国際大会優勝などの好成績

 「(全試合通じて)攻めることが目標でした。負けているときだけでなく、リードしているときでも攻めることを意識しています」と話し、その通りの決勝戦だったと言えよう。全国高校選抜大会は3分2ピリオドで、この大会は2分2ピリオド。微妙なところで戦術が変わってくるはずだが、「先に攻めて、リードしていても、されていても、攻めることは変わりません」と、信条を強調した。

 神奈川・NEXUS YOKOSUKA(勝目力也代表)出身で、親元を離れて京都にレスリング留学。1年目の昨年は、中学時代はあと一歩で出場できなかった国際大会に初出場し(U17世界選手権=5位)、優勝も経験できて(アジア・ユース大会)、「まずまずの1年目だった。知らない世界を知ることできてよかった」と言う。

▲常に攻撃が信条。世界の舞台で通じるか

 2年目の今年は、まず、代表に選抜されていて、すぐにやってくるU17アジア選手権(5月28~31日、ベトナム)での優勝が目標。そのあとは、U17世界選手権(7月27日~8月2日、アゼルバイジャン)での優勝を目標に置く。インターハイと重なっていて両大会への出場はできないので、春夏連覇の快挙は来年の楽しみとし、今年はU17世界選手権を選択。「世界チャンピオンが目標」ときっぱり。

 勝目結羽(現愛知・至学館高=2024年U17世界選手権優勝)に続くNEXUS YOKOSUKA出身選手が、世界へ飛び立つ!