2026年アジア選手権・男子フリースタイル97kg級で、吉田アラシ(三恵海運)が2連覇を達成した。準決勝で2024年パリ・オリンピック王者、決勝で昨年の世界選手権2位の選手を破っての快挙。今秋の世界選手権での優勝へ向けて、大きく前進した。試合直後に聞いた。
--優勝した今のお気持ちからお願いします。
「優勝できてうれしいということと、2年前に負けた相手に勝つことができて、それもうれしい」
--押し負けることがなかったですね。
「実感としては、2年前とは押され方が違うことを試合中、感じていました」
--同じ優勝でも、去年とは中身が違いますね。
「そうですね。決勝まで気持ちを切らさず臨むことができたので、この結果が出たと思います。このメンバーでアジア大会があると思うので、おごらず、しっかりやっていきたい。
--世界には、まだアブデジュラシド・サデュラエフ(ロシア=オリンピック2度優勝)もいます。
「強い選手なので、視野に入れて頑張りたい。この大会に参加できるのは、会社のおかげ。本当にありがたく思っています」
--優勝の感想は?
「目標にしていた選手に勝つことができたことと、アジア選手権に優勝できたことで、よかったです」
--連覇への自信は?
「特に意識はなかったです。一つ一つ、できることをやってきた。連覇は自分がやったことなので、自信を持ちたい」
--決勝の勝ち方、作戦は?
「あまり攻撃はできず、勝ちに徹することになってしまった。試合内容は面白くなかったと思う(苦笑)。相手は体力のある選手なので、体力勝負になると思っていました。
--特に効果があったのは?
「組み手でプレッシャーをかけることができた。そこがよかったと思います」
--相手がイラン選手ということで、特別な意識は?
「少しあります。父の祖国なので、(勝って)喜ぶのはよくないのかな、と思いつつ、喜びました。イランの血は入っていますが、日本代表として来ているので、敬意を持ちながら喜ばせてもらいました」
--世界選手権への優勝へ向けて前進した?
「まだスナイダーさん(米国)やサデュラエフさん(ロシア)とかがいるし、(今回闘った)タジュディノフさん(バーレーン)やアザルピラさん(イラン)も対策してくると思うので、世界選手権は今回より厳しい闘いになると思う。しっかりと心していきたいと思います」
--まだ闘ったことのないサデュラエフと、世界選手権前にワンマッチ大会で闘ってみるのも、選択肢のひとつとして考えられるのでは?
「そうですね。今のところ話は来ていませんが、世界選手権のような重要な舞台ではないところで、経験を積むこともいいので、話があれば考えます」
--彼は米国のRAF(リアル・アメリカン・フリースタイル)と契約しているので、闘うならRAF。満員の熱狂の中で闘うこともいいのでは?
「考えてみます」
--今日はすぐ前の79kg級でガレダギ選手も優勝しました。同じイランの血が流れている選手として、燃えるものがあったのでは?
「気持ちが盛り上がりました。きのうの準決勝でも、(自分の試合の前に、オリンピック王者の)ジャマロフさんに勝ってくれ、炎というか、いい気持ちをもらって(オリンピック王者・タジュディノフとの)マットに上がれました。ありがたかったです」