2026.04.04

2026年アジア選手権(キルギス)出場の男子グレコローマン・チームが出発

 4月6日(月)からキルギス・ビシュケクで行われる2026年アジア選手権に出場する男子グレコローマン・チームが4月3日、成田空港から出発した。(大会スケジュール・日本選手団 → クリック

 5月の明治杯全日本選抜選手権を見据えてか、全日本王者が出場を辞退している階級も少なくないが、井上謙二強化委員長は「去年の世界選手権のチャンピオン2人(森川美和、青柳善の輔)が階級を変えて出場するほか、重量級の銅メダリスト(吉田アラシ)、パリ・オリンピック代表の2人(須﨑優衣、尾﨑野乃香)も出場します。各選手の現在の立ち位置を見極めたい」と話し、選手の奮戦が楽しみな様子。

 秋のアジア大会と世界選手権へ向けて、外国チームの戦力分析も今大会でやるべきこと。日本選手の実力を見るとともに、各国の情報をしっかり収集すると言う。

▲キルギスに向けて出発した男子グレコローマン・チーム

 男子グレコローマンの松本隆太郎監督(育英大教)は、60kg級の塩谷優(自衛隊)は55kg級で優勝経験があり、67kg級の清水賢亮(自衛隊)は63kg級で世界3位の実績を持っているので、全日本王者ではないが、十分に優勝を目指せる実力はあるとみている。「2番手、3番手が出ても日本は強いよ、ということを示してほしい」と期待。

 「どの階級も、一強では世界で勝てるレベルにならない。(2、3番手は)このチャンスをものにして自信をつけ、勢いをもって明治杯(全日本選抜選手権)でチャンピオンに挑んでほしい」と話した。

 昨年は97kg級の仲里優力(松尾建設)が銀メダル、130kg級の奈良勇太(警視庁)が銅メダルを取り、重量級も実力をつけているのは頼もしい限り。「重量級でもやれることを、本人が一番感じていると思う。今年も結果を求めてほしい」と、昨年に続く好成績を望んだ。

「全階級で世界で闘えることを証明したい」…最年長の奈良勇太

 チーム最年長の奈良勇太は、97kg級時代を含めてアジア選手権出場は7回目となる(他にアジア大会1回)。「だいたいの流れは分かっている。銅メダルが2回なので、今度は優勝を目指して頑張りたい」と意気込む。最近は77kg級や82kg級の選手が世界の舞台でメダルを取っているので、その流れに乗って「130kg級までの階級すべてで、世界で闘えることを証明したい。それがジュニア世代の選手の活力になればいいな、と思います」と言う。

 チームをけん引する立場としては、「2番手、3番手の選手が多いけど、日本の底上げのためにも全階級で結果を残せるように引っ張りたい」と言う。

 日本選手として初めて両スタイルにエントリーした72kg級の成國大志(筒井メディカルグループ)「ワンデー・マッチ(1回戦から決勝を1日で行う)だと思っていたんです。予想外でした」と話す。両スタイルを制覇した昨年12月の全日本選手権は、非オリンピック階級はワンデー・マッチだったので、通算2日間の集中で済んだ。

 アジア選手権は従来ワンデー・マッチだったが、今年はツーデー・マッチ。ファイナルに残れば中1日を置いて4日間、試合をこなすことになり、「思っていた以上に厳しい闘いになりそうです」と覚悟を決める。

 ただ、世界のトップ選手も出てくるわけで、「この大会を勝たないと、世界一は口にできない。今回のメンバーでおじけづくようでは話にならないでしょう」とも話し、強気の姿勢で臨む腹積もり。周囲やジュニア世代に両スタイル王者へのあこがれを持つ選手も出てきて、「両方頑張ってきたかいがありました」とうれしそう。こうした応援もエネルギーにして両スタイル王者へ挑む。