優勝した京都八幡(京都)を1月の近畿予選決勝で破っていた大体大浪商(大阪)は、準決勝で自由ヶ丘(東京)に3-4で惜敗。3位に終わった。
西尾直之監督は「準々決勝(鳥栖工戦)のきつい試合を、80kg級の寺村壮汰が競り勝ってくれ、勢いがついて優勝が見えてきたのですが…」と無念の表情。
自由ヶ丘との一戦は、個人戦での2年連続優勝も目指す55kg級の古澤大和が、U17アジア51kg級王者の前田悠樹を相手に1-2とリードを許し、終了間際の勝負をかけた技をカットされてフォール負け。勝負をかけた試合を落としたのは痛かった。「対策されていましたね。相手の術中にはまってしまいました」と西尾監督。
だれかが思いがけずに負けたら、他が取り返すのが団体戦で勝ち抜く鉄則。続く60kg級の古川音和(2023年全国中学王者)に昨年のインターハイ1年生王者・薬野柑太を破ってくれる期待をかけたが、終了間際の逆転をかけた片足タックルがあと一歩決まらず、苦杯を喫した。
2試合とも内容的には互角と言えた試合。勝敗を分けたのは紙一重の実力。同監督は「それだけのチーム力が足りなかったんですね」と、あの一歩の力不足を悔やんだ。近畿予選で破った京都八幡が決勝進出を決めただけに(注=取材は決勝の前)、「悔しいですね」と、苦笑いの中にも無念の表情を見せた。
古川は東京・高田道場の出身で、高校の団体優勝を目指して大体大浪商に加わった。新チームでは主将としてチームをけん引した。自身の敗北でその夢が達成できなかったことで、試合後は号泣。西尾監督は、その姿を見て、「悔しいと思います」と話し、この悔しさをインターハイにぶつけてくれることを期待する。
昨年のこの大会がベスト8で、インターハイが3位。新チームになっても、順位は昨夏と同じ3位を確保。最重量級の長谷川大和が個人対抗戦でも優勝するなど安定した実力を見せているので、学校対抗戦での優勝も見えている。
西尾監督は「4月から強豪新人も入ってきます。その選手たちと一緒に頑張りたい。団体戦の借りは、団体戦でしか返せない。インターハイは絶対に優勝を勝ち取ります」と巻き返しを期した。