※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(4月19~21日、インド・ニューデリー)
■女子・木名瀬重夫監督(日本協会専任コーチ)各選手評
【48kg級・鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)】持ち味が生かしきれなかった。よい面もあったが、強気な面と弱気な面が交錯してた部分があって、それが試合に出たかな、という感じだった
【51kg級・入江ななみ(九州共立大)】クリンチで攻撃権を取ったにもかかわらず、2回フライングで負けたという結果は非常にもったいない試合だった。足を使える選手なのに、今回は動きが鈍かったかなと思う。腹痛で下痢の影響もあったと思うが、今回はいい経験をしたと思う。若い選手なので次にがんばってもらいたい。
【55kg級・村田夏南子(日大)】持ち前の投げ技とタックルのかみ合わせが課題の選手。本人はタックルで勝ちたいという意識もあったと思います。ただ、タックルに固執しすぎて、うまく決まらなかったのが今回の敗因だと思います。投げ技はいいものを持っているので、今後は投げ技+タックルと、タックルのデフィエンスを磨いてしいと思います。そうすれば素晴らしい選手になると思います。
【59kg級 隈部千尋(環太平洋大)】おとなしい選手で、レスリングも多少おとなしくて苦戦したところがありましたが、ピンチになった時のここ1番のスピーディーな動きがよく、それから足技・投げ字が非常に良かった。私たちも、こういう部分があったんだなと新たな発見をしました。若い選手なのでこれからが楽しみです。
中国に続いて国別対抗得点は2位
【67kg級 井上佳子(クリナップ)】強い相手でしたが、もっと動き回って攻撃をしてほしかったですね。まだまだおとなしい面がありました。実力は持っている選手で、数年前のアジア選手権では非常にいい動きをして完ぺきな内容で優勝しています。その時のように動き回ってほしいなと思います。そういった気持ちでやってさえいれば、ベテランの選手なのでいい結果が出ると思います。
【72kg級 鈴木博恵(クリナップ)】こちらに来てから食中毒になって心配したんですが、試合当日までには治って、今回はカザフスタンとモンゴルを破って優勝と、よく頑張りました。試合は、もちろん攻めることも大事ですが、逃げるではなくしのぐという能力も必要だと思う。今回はそれがうまくマッチングした。たくさんポイントを取ったという結果ではないのですが、うまくしのぐ、しのいでいる間にうまく相手を振って片足を取るというのは出来ました。動き回るレスリングをやれば、今後は体の大きい世界の重量級に太刀打ちできるのではないかなと思います。