2013.04.21

【アジア選手権・第4日】隈部千尋(環太平洋大)と鈴木博恵(クリナップ)が優勝

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【ニューデリー(インド)】アジア選手権第4日は4月21日、インド・ニューデリーで女子4階級と男子フリースタイル1階級が行われ、女子59kg級の隈部千尋(環太平洋大)と72kg級の鈴木博恵(クリナップ)が、ともに3試合に勝って優勝。同63kg級の伊藤友莉香(自衛隊)が銀メダルを獲得した。

 隈部は初戦の2回戦でロンドン五輪63kg級出場のアイスルー・ティニベコフ(キルギス)を破り、準決勝で韓国の若手選手を撃破。決勝で昨年の世界選手権3位のツンガラグ・ムンクツヤ(モンゴル)を2-1で破り、今大会初の日の丸を揚げた。昨年5月のハリ・ラム・グランプリ(インド)に続く2度目の国際大会優勝。

 鈴木は1回戦で地元のインド選手、準決勝で昨年のアジア・ジュニア選手権優勝のエルミラ・シズディコワ(カザフスタン)を連破。決勝は、今年3月のワールドカップで敗れている昨年2位のオドンチメグ・バドラク(モンゴル)を2-1で破って優勝した。シニアでは2011年サンキスト国際大会(米国)、2012年NYACホリデー国際大会(米国)に続き、3度目の国際大会優勝。

 伊藤は準決勝までの3試合をフォールで勝つ快進撃で決勝へ進出したあと、2011年プレ五輪2位のシルオ・ズオマ(中国)にフォール負けし銀メダルに終わった。しかし、63kg級に上げてから初の個人戦でメダルを獲得した。
 
 男子グレコローマン120kg級の荒木田進謙(警視庁)は、1回戦で今年のワールドカップ出場のドミトリ・ポポフ(カザフスタン)に敗れ、敗者復活戦には回れなかった。

 女子はこの日で全階級を終了。3日間で「金2・銀2・銅1」を獲得。国別対抗得点は、中国に続いての2位となった。

 各選手の成績は下記の通り。


 ◎女子

 【59kg級】隈部千尋(環太平洋大)    優勝=10選手出場
決  勝 ○[2-1(1-5,2-0,TF6-0)]Tungalag Munkhtuya(モンゴル)
準決勝 ○[2-0(5-0,3-1)]Seo Hee Jeong(韓国)
2回戦  ○[2-1(0-1,4-0,6-2)]Aisuluu Tynybekova(キルギス)
1回戦  BYE

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 【63kg級】伊藤友莉香(自衛隊)    2位=9選手出場
決  勝 ●[フォール、2P(0-2,F3-7)]Xiluo Zhuoma(中国)
準決勝 ○[フォール、1P(F5-5)]Tumentsetseg Sharkhuu(モンゴル)
2回戦  ○[フォール、1P(F4-0)]Nestan Kiazova(キルギス)
1回戦  ○[フォール、1P(F5-0)]Hou Min-Wen(台湾)

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 【67kg級】井上佳子(クリナップ)    7選手出場
1回戦 ●[1-2(1-0,1-2,0-2)]Jing Ruixue(中国)

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 【72kg級】鈴木博恵(クリナップ)    優勝=7選手出場
決  勝 ○[2-1(0-1,2-0,2-1)]Odonchimeg Badrakh(モンゴル)
準決勝 ○[2-0(1-0,1-0)]Elmira Syzdykova(カザフスタン)
1回戦  ○[2-0(1-0,1-0)]Jyoti(インド)


 ◎男子フリースタイル

 【120kg級】荒木田進謙(警視庁)     13選手出場
1回戦 ●[0-2(0-4,2-3)]Dmitriy Popov(カザフスタン)