2026.03.13NEW

【動画】逆転を狙った終了間際の“ジャンプ攻撃”でミラクル4点を獲得…2026年U23欧州選手権より

 リードされた選手がラスト数秒で大きくジャンプして相手に飛びつき、起死回生の逆転を狙うシーンはよく見かける。リードしている選手も心得たもので、その動きを読んでおり、キャッチして背中からマットにたたきつけるシーンも珍しくない。ジャンプしての最後の奇襲攻撃の成功率は少ないだろう。

 現在、セルビア・ズレニャニンで行われている2026年U23欧州選手権・男子フリースタイル86kg準々決勝で、見事に決まったシーンがあった。

 3-8とリードされたボジギト・イスラムゲリーエフ(ロシア)が、ラヒム・マガマドフ(フランス)を場外に出し、コーションも入って5-8へ。残り時間は7秒。試合再開のあと、イスラムゲリーエフは低く構えるマガマドフに対して大きくジャンプし、その頭越しにとびついて俵返しのグリップへ。そこから投げて4点をゲット。見事な逆転勝利をおさめた(相手陣営のチャレンジ失点で最終スコアは10-8)。

 世界レスリング連盟(UWW)は公式ウェブサイトで、「フライング・イスラムゲレーエフがU23欧州選手権で金メダルを獲得」とこの試合を取り上げ、動画をアップすると、Xなどであっという間に拡散。「この技自体は以前から存在していたが、イスラムゲリーエフの技ほど拡散したレスリング動画は他にない」と期している。

 日本でも、ふだんはレスリングを扱っていない格闘技サイトイ「イーファイト」がこのシーンを扱っており(クリック)、米国のMMA(総合格闘技サイト)やインドなどでも、この“ミラクルシーン”を取り上げている(下記動画、10分40秒から)。

 

「残り何秒でも、勝利をつかむことができます」

 この勢いもあって優勝したイスラムゲリーエフはUWWの質問に答え、「私の動画がどこにでも流れていて、インスタグラムも追いつかないほどです。みんなが祝福してくれました。だれもが驚き、衝撃を受けて、どうしてできたのか聞いています」とコメント。

 試合では脚をさわることができず、下から攻めるのは無理だから、上から攻めてみようと思ってジャンプしたと言う。「たまたま、うまくつかまえることができ、彼が少し向きを変えたので、その瞬間にとらえて4ポイントを獲得することができました。予想外の展開です」と説明。

 「決して諦めてはいけないという教訓です。常に、まず神を信じ、そして自分自身を信じなければなりません。そうすることで、残り何秒でも、勝利をつかむことができます。残りわずか数秒、たとえ4ポイントが必要なときでも、巻き返すことできるのです」と続けた。