東日本学生レスリング連盟は2026年3月7日、東京・世田谷区の東農大で、昨年に続いて各大学の主将と学連委員を集めて研修会を開催(関連記事)。オリンピアンの講演、スポーツ・インティグリティやコンプライアンスなどの講義の受講、大会運営の理解を求めてのグループディスカッションを行った。
オリンピアンの経験談の講演には、昨年に続いて高谷大地・日本協会アスリート委員長(自衛隊)が参加。そのあと、日本女子大・大沼義彦教授の「スポーツ・インティグリティ(誠実、健全、高潔)について」、成城警察署の警察官による「薬物乱用防止について」、特定社会保険労務士でもある曽根田明弘・連盟理事長の「部活におけるハラスメント防止」を講義を実施。
最後に8グループに分かれ、東日本選手権(春季大会)の大会運営をシミュレーションした。大会前の準備、大会期間中、大会後に必要とされる人員配置、役割、仕事内容を考えさせ、それぞれが考えた大会運営をグループごとに発表した。
吉本収会長(神奈川大監督)は「再開して2年目。昨年以上にブラッシュアップし、学生への(学生スポーツのあり方の)意識付けを目指しました」と、その目的を話す。以前は学生が中心になって大会運営をやっていたが、今は理事が動かないとならない状況になっているのが現実。学生主体の大会運営を目指すとともに、大会運営の大変さを理解してもらうことで、選手としてのみならず人間としての成長を求めたいと言う。
各大学の主将に練習を休ませても出席を義務づけるのは、「大会と同じくらい必要なイベントとして位置づけしている」から。マットを離れた部分での成長を求める研修会であることを強調し、来年以降も継続すると言う。
大会運営シミュレーションを担当した松田健吾・副総務委員長(青学大コーチ)は「正解はない。大切なことは、大会運営を自分ごととして考えてほしいこと」と、大会を支える人の苦労を知ってもらう意図を説明。「社会に出たときに必ず役立つ」として、研修会の意義と目的を伝えた。
最後にあいさつした高橋大和・広報委員長(中大コーチ)は「自分たちが頑張ればそれでいい、ではなく、周り、いわゆる社会の目に気を遣わなければならないことを今回の研修で理解されたことと思います。だれが見ても素晴らしいと思える行動をしてほしい」と話し、各方面からの貴重な講義を振り返った。