2013.04.19

FILAラロビッチ会長代行がプーチン大統領(ロシア)と会談

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 ロシア・レスリング協会のホームページによると、国際レスリング連盟(FILA)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は4月17日、ロシア・ソチで行われた国際スポーツ記者会(AIPS)の総会でロシアのプーチン大統領と会談した。ロシアのビタリ・ムトコ・スポーツ大臣、ロシア・レスリング協会のミハイル・マミアシビリ会長も同席した。

 会談の詳細は明らかにされていないが、プーチン大統領はレスリングの五輪競技存続問題に大きな関心を持っていたという。ラロビッチ会長代行はすぐにアジア選手権が行われるインド・ニューデリーへ向かったため、突っ込んだ話し合いはできなかったとのこと。

 AIPSのホームページは、ラロビッチ会長代行が世界のジャーナリストを前にして行った行ったスピーチの内容を掲載。「3000年の歴史を持ち、オリンピックの一部だったスポーツ(レスリング)を守るために世界規模で努力している。私達はファイターであり、競技者だ。レスリングをよりよいスポーツに変えていくために闘い続ける。夢をなくすことがないことは可能だ」などと力説。

 FILAの過ちを挙げつつ、IOCの要求に応える努力をしているとし、「見て分かりやすく、観客が熱狂するスポーツに改革していく必要を理解している」と話した。

 ロシア協会のホームページは、ラロビッチ会長代行は先月の欧州選手権(グルジア)の後、FILA本部(スイス)に詰めて来月下旬の国際オリンピック委員会(IOC)理事会へ向けての対策に専念していることを報じている。

 また、ロシアのスポーツ界の首脳はレスリングを五輪競技に守るために全力を尽くしており、ビタリ・ムトコ・スポーツ大臣は毎週、存続活動の詳細を受け取っていることを掲載。FILAに対して必要な支援を惜しまない姿勢だという。