2026.02.11NEW

2026年ザグレブ・オープン(クロアチア)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

 クロアチア・ザグレブで行われた2026年ランキング大会第1戦「ザグレブ・オープン」に出場した男子グレコローマン・チームが2月10日、成田空港着のオランダ航空で帰国した。60kg級の五味虹登(育英大)が優勝し、67kg級の遠藤功章(東和エンジニアリング)曽我部京太郎(ALSOK)が銅メダルを獲得した。銅メダルの2選手は現地での合同練習に参加するため、後日、帰国する。

▲クロアチアから帰国した男子グレコローマン・チーム。左から鶴田峻大、塩谷優、五味虹登、堀北一咲望

 昨年のU23世界選手権優勝に続く金メダルを手にした五味は「国際大会ということで気合も一段と入っていた。その中で勝つことができてよかった」と喜びの声。決勝は世界選手権2位の選手を破っての快挙だが、「年代も同じくらいの選手(21歳)だし、それほど気負いはなかった。自分のやるべきことをやっていった結果、勝てた」とサラリ。

 世界2位の選手を破ったのだから、「次に目指す目標は、ひとつしかないのでは?」との問いに苦笑いを浮かべながら、「まずは全日本の大会でもう一度勝つことです。世界選手権に出られるように頑張りたい」と気を引き締めた。

審判も完璧に理解していない(?)新ルール、まだ浸透していない

 富塚拓也コーチ(育英大コーチ)「負けた試合は、惜しいところで負けてしまったという感じ。外国選手相手の試合の経験不足の面があったように感じました」と振り返る。取らなければならないところで取れ切れなかったり、ゾーン際の攻防に甘さがあったことを指摘。外国選手は、ここぞという場面で最大限の力を出してくるが、それに対応できないことも見受けられたそうだ。

 2選手がクロアチアに残って欧州の選手と練習し、日下尚(マルハン北日本)がドイツから合流。日本から参加する選手もいるので、「外国選手との闘いを十分に積んでほしい」と要望。優勝した五味も、大激戦の国内同級を勝ち抜かなければならないが、「外国選手との闘いでも力を出せるような練習をしてほしい」と、視線を外に向けてくれることを望んだ。

 3スタイルを統轄した金浜良団長(サントリー)「新ルールの体験もひとつの課題だった。現段階では大きく変わっていなかった」と振り返る。いち早く対策した日本に比べると、外国はまだ浸透していなかった様子。審判ですら、相手の足を踏んだときにホイッスルを吹いて試合を止めたケースがあったそうだ。新ルールが選手と審判に浸透しいけば変わっていくだろうが、現段階では影響はなかったようだ。

 全体として、全日本選手権2位の選手でも十分に勝てる実力持っていることが分かり、日本のレベルアップが感じられたと言う。一方で、女子は北朝鮮や中国が出ていないこともあり、男子も決して各国のベストメンバーが出ていたわけではない。4月のアジア選手権で、ある程度の立ち位置が分かると言う。

▲世界2位の選手を破って優勝した五味虹登(育英大)=UWWサイトより


 ■60kg級5位・塩谷優(自衛隊)「去年のランキング大会で優勝していたので、今年も優勝するつもりだった。悔し結果に終わった。3位決定戦も勝てた試合、より悔しさが残った。(準決勝で負けた相手は世界2位)勢いにやられてしまった面があった。それをしっかり押さえていれば、違った結果になったとは思う。スタンド戦でしっかりプレッシャーをかけること、特にマット際でのかけ方などをしっかり練習し、得意なグラウンドの攻撃にもっていけるようにしたい。(ライバルの五味が目の前で優勝し)負けていられない、という気持ちになりました」

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 ■77kg級・堀北一咲望(宮崎県スポーツ協会=初戦敗退)「シニアの国際大会は初めてなので、あがってしまいました。緊張してしまい、いろんなことをやろうとしたけど、空回りしてしまいました。これも経験だと思います。(練習してきたことで、出せたことは?)何も出せなかったです…。いろんなことをやろうとするのではなく、自分の得意なことで闘うことが大事だと思いました。そうやって自分のスタイルを確定していきたい。アジア選手権も(繰り上げで)出るかもしれないので、そこに向かって頑張っていきたい」

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 ■97kg級・鶴田峻大(自衛隊=初戦敗退)「悔しい、という思いです。最初は、1分くらいで8点を取られて終わってしまったのですけど、(相手の)脚がかかっていて0-0で再スタートになりました。しかし、焦ってペース配分を無視して闘い、ばててしまって、最後、惜しい場面で押し出されてしまった。次は、常に平常心でいられるような心構えで臨みたい。いい面では、リードされている状況で3回押し出して一時は逆転できたこと。押し勝つという面ではよかった。6分間を通じての力の出し方をしっかり身につけたい」