※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
米国レスリング協会は4月11日、来月15日にニューヨークで米国、ロシア、イランによる3ヶ国対抗戦を実施すると発表した。
国際レスリング連盟(FILA)の提唱する「世界レスリング月間」としてのイベントで、レスリングの五輪競技存続へ向けてレスリングの魅力をアピールするために行われる。米国とロシアの試合は、米国が提唱するルールで行われるという。
米国レスリング協会のリッチ・ベンダー専務理事は「FILAの世界レスリング月間に喜んで協力したい。政治、歴史、思想の面で相入れない3ヶ国がレスリングでは団結できることを示すエキサイティングな機会だ」と話した。
米国とロシアは、米ソの冷戦時代からレスリングでは何度も交流してきた。イランとは国交が断絶した1979年以降、交流がなかったが、1995年に米国・チャタヌーガで行われた男子フリースタイルのワールドカップでイラン選手が入国して雪解けが始まったが、21世紀になって再び関係が悪化。2003年にニューヨークで行われた男子フリースタイルと女子の世界選手権を最後に、約10年間、イラン選手が米国の土を踏むことがなかった。
今回は約10年ぶりにイラン選手が米国に入国する。