2026.01.19NEW

全日本マスターズ連盟の創立25周年記念式典《アマレス兄弟の動画あり》

 

 全日本マスターズレスリング連盟は1月17日、2026年全日本マスターズ選手権のあとに創立25周年記念式典を行い、四半世紀の活動を振り返り、今後のさらなる発展を誓い合った。

▲スタートから四半世紀を超え、新たな飛躍を目指すマスターズ選手・関係者

 同連盟の吉田義勝会長(1964年東京オリンピック優勝)が「(本連盟は)生涯レスラーの先駆けと言っていい笹原正三さん(故人=日本協会元会長)のもとでスタートしました。当初は小さな会場での大会でしたが、参加者が年々増え、60歳代、70歳代、女性も参加するようになりました。今年も200人を超える選手が参加する大会に成長しました」と、25年の歴史を説明。

 マスターズ・レスリングの特徴は「嫌でレスリングをやっている人はいないこと。レスリングが好きで好きでたまらない人の集まり。最もレスリング愛を持った連盟だと思っています。これからも選手ファーストのいい環境のもとでレスリングができるようにしていきたい」とあいさつ。「人生の3カンを目指したい。関心、感動、感謝の3カンで、いくつになっても3カンの気持ちを忘れずに元気で長生きしましょう」と、今後の飛躍を誓った。

▲2014年1月、笹原正三会長からバトンを受けた吉田義勝会長

 そのあと、日本協会の粟田敦常務理事、東京都協会の松浪健四郎会長が祝辞を述べ、91歳になっても健在な連盟の倉石昇副会長の発声で乾杯した。

▲倉石昇副会長の発声で乾杯

最多出場は2017年の391選手、コロナ禍で減少

 同連盟は2001年、生涯にわたってレスリングに携われるマスターズ世代の振興を目指して設立され、2002年3月に第1回全日本マスターズ選手権を開催。同年は61選手の参加だったが、翌年は39選手で、大会の存続も危ぶまれた。

 しかし2008年、社会人になってからレスリングを始めたフレッシュマンズの部を、2009年から女子の部を、それぞれ新設するなどして盛り上がり、2017年には391選手が参加するまでになった2011年1月の創立10周年記念パーティー)。2016年から外国選手に門戸を開放し、この大会の出場を主目的に参加する選手も出てきた。

 連盟設立以前は個人で参加していた世界ベテランズ選手権の派遣も管轄するようになり、全日本マスターズ選手権での成績を元に日本代表チームとしての派遣に変えた。

 コロナ禍で2021・22年大会が中止となり、2023年に再開。出場選手数が減ってしまったが、今年の大会は238選手が出場。ピーク時を目指して活動している

 功績競技者表彰として、昨年まで20回優勝の五位塚悟さん、世界ベテランズ選手権で10個のメダルを獲得した橋浦晋さんが表彰された。また、連盟の活動を支えた田村知一さん、村本健二さん、今泉朝雄さん、杉田秀夫さん(故人=長男・健吾さんが出席)が特別功労者表彰を受けた。

▲功績競技者表彰の(左から)五位塚悟さんと橋浦晋さん。プレゼンターは吉田義勝会長(左)と工藤章副会長

▲特別功労者表彰の(左から)杉田秀夫さん(故人=長男・健吾さんが代理出席)、今泉朝雄さん、村本健二さん、田村知一さん

88歳の記録更新に挑むか?…全大会出場の新津秀明さん

 全日本マスターズ選手権の第1回大会から今年まで、すべての大会に参加している新津秀明さん(73歳=九国レスリング会)は「最初の大会は61人の参加。今の吉田会長が『続けられるかな…』と不安そうに話していたのを、たまたま聞きました。私はシルバー世代の活動が活発になると思い、増えていくと予想していました」と、スタート時の思い出を話す。最初の参加のときは、約20年ぶりに試合出場の緊張感を味わい、「大発見でした」と言う。

 55歳のときの2007年大会では、マスターズの“名物選手”、元全日本チャンピオンの米盛勝義さん(当時81歳)と対戦し、会場の注目を一身に浴びたことも。「笹原会長の中大時代の先輩。見ている人から意味深な視線がありまして、ちょっと手を抜いていたんです。するとガッと力を入れられて…」と2点を取られ、そのまま0-2で黒星。

 「周りから『なんで負けるんだ』と言われましたが(苦笑)、マスターズに関心を持ってもらえれば、という気持ちもありました。でも、天性とも思える関節の柔らかさを持っていて、強かったです。いい思い出です」と言う。

 米盛さんは88歳の2013年大会まで出場した。新津さんは「もうやめよう、と思う反面、その記録更新を目指したいという気持ちもあります」と話したが、しばらく出場が続くのではないか。全大会出場は、この日のDivision F&G100kg級出場の柳沢義則さん(新盛建設運輸)も記録している。

 会の途中には、アマレス兄弟によるレスリング芸などが披露され、会場を沸かせた。

▲アマレス兄弟が登場。アマレス太郎(右)は試合にも出場