2026.01.02

東京・ワセダクラブが元旦練習(2泊3日の年始合宿)で新年のスタート!

 2026年は元旦からスタート! 東京・ワセダクラブの冬合宿が1月1日、早大レスリング場でスタート。最遠方地である熊本県からの選手を含め、約20クラブ50選手(通い選手を含む)が2泊3日の合宿へ突入した

▲元旦から練習を開始したワセダ・クラブと合宿参加チーム

 鈴木啓仁代表は「去年は90人くらい集まりました。今年は、ちょっと少なくなりましたね」と、ちょっぴり物足りなさを感じているようだが、地方からの参加もあり、「この正月合宿が、かなり浸透してきました」と話す。

 以前は年末に実施していたそうだが、年末は多くのクラブが練習や合宿をやってバッティングするので、思いきって新年の合宿にしたところ、多くの選手が集まったという。地方のクラブの「関東のレスリングに接したい」という気持ちと、関東のクラブの「他のクラブとの交流で実力アップを」という気持ちとが合わさって多くのクラブの選手が参加すると分析している。

 「自分も選手もレスリングが好きなので、家でゴロゴロしているより、レスリングをしている方が楽しいんですよ」と笑い、他クラブとの貴重な交流の機会として、正月返上の合宿を歓迎している。

▲選手の練習を見つめる鈴木啓仁監督

他クラブの選手と会場で会ったときには「名前で呼び合えるように」

 それだけに、開始式で選手に伝えたことは、他クラブの選手との交流をしっかりとること。顔だけでなく名前も覚え、次に会場で会ったときには「名前で呼び合えるくらい親しくなるように」と伝え、打ち込みやスパーリング前の握手では「相手の顔を見ない握手ではダメ」と指導。あいさつや整理整頓などもしっかりすることを求め、技術向上以外のことにも注意を促した。

 公共の体育館を借りて活動するクラブでは、元旦から使用することは難しい面もあるだろうが、常設練習場を持つゆえに可能な正月合宿。「早大は日本レスリングのスタートとなったチーム。須﨑優衣が汗を流したこの道場で練習できることが光栄に思ってもらえるよう、気を引き締めていきたい」と話し、年始の風物詩としていきたい腹積もりだ。

 この日、コーチ格として参加したのが、2005年全日本王者である佐藤吏さん。早大時代に全日本大学選手権4連覇や全日本選手権優勝を成し遂げ、3年前から千葉・IGNITION academyでキッズ選手を指導している。選手4人とともに参加した。

 「昔に比べて、やっていることがハイレベルですね」とキッズ選手の展開する技術に驚きつつ、ときにスパーリングの相手を務め、練習を見守っていた。

▲元全日本王者の佐藤吏・IGNITION academy代表も参加

「私たちにとっての財産になっています」…熊本県から参加の松本一家

 ワセダクラブの熊本康暉選手の母・熊本弥生さんは、世間が休んでいる期間の合宿参加に、「息子が参加したい、と言うので…」と説明する。昨年の全国大会は2回戦で優勝した選手に敗れ、とても悔しい思いをして今年の全国大会での雪辱に燃えていると言う。弥生さんも「頑張ってほしい。何かに打ち込んでくれるのはいいことです」と応援する。

 レスリングとの接点は康暉選手がやるようになってから。今では親子で駒沢体育館の全日本選手権を見に行くようになった。「見ていて、とても面白い」と入れ込み、子供の活躍とともにレスリング熱が高まっていきそう。

 2024年全国大会4年50kg級優勝の松本カイサー選手(ヴェレゾン・クラブ=旧上熊本クラブ)は、父がインドネシア人、母が日本人で、ともに熊本市で英会話教室を経営。レスリングはやっていない姉とともに、家族4人で熊本から、北九州市~神戸間はフェリーを使って車でやってきた。

▲熊本市からやってきた松本カイサー選手と、その家族

 母・いづみさんは、3年生のとき九州の大会で優勝が続いていたが、負けてメンタル面の強化を感じ、知り合いの紹介で東京での合宿練習に参加するようになったと経緯を説明した。レベルの高い関東の選手と接することでその課題を克服して全国優勝。この年始合宿には連続で参加している。「九州の中だけで練習していては、全国で勝てません。上を見て、それを目標に練習するようになりました」と言う。

 4人での東京往復と滞在は経費的にも大変だが、「本人の練習のモチベーションであり、保護者間の交流もあり、私たちにとっての財産になっています」と言う。合宿だけでなく、年末にはハリーポッター・スタジオ(東京・練馬区)に行き、合宿後の2日間はディズニーランドなどに行く予定で、家族旅行の一環でもあり、家族の絆を深める貴重な時間となっているようだ。

 父・クナエフィさんは、レスリング経験者ではないが、空手などを経験。家の近くにレスリング・クラブがあって通わせたそうで、「レスリングは全身運動で、とてもいいスポーツです。(あらゆるスポーツの)基礎となります。ずっと続けてほしいです」と息子に期待する。この合宿に参加することで交友関係も広がり、「強くなり、全国に友達をつくってほしい」と話した。

▲2026年の飛躍を求めて練習するキッズ選手