2013.04.11

2013レスリング・ルールの確認について(審判委員会)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

  3月末にグルジア・トビリシで行われた欧州選手権で、ルールの確認が行われた。今月27~28日のJOCジュニアオリンピックカップ(神奈川・横浜文化体育館)から、下記のルールを適用する。(pdfファイル


2013レスリング・ルールの確認について

                                 グルジアクリニックより
                                       審判委員会

グルジアのヨーロッパ選手権大会において下記のようなルールの確認が行われた。
   
要点  基本的にルール変更はせず、ルールの再確認を行う。
     フリースタイルのボールチョイス・グレコローマンスタイルのパーテレポジションに
     対する問題点があげられ、0-0の試合に対する対応方法が提起され、禁止行為・反則行為に対する罰則が厳しくなった。

1、 フリースタイル・グレコローマンについて、以下の行為はコーションの対象とする。

 ・指をつかむ行為
 ・手首をつかむ行為
 ・胸に頭をつける(頭を下げる)
 ・頭でブロックする。
 ・ツーオンワンで固定し攻撃しない。
 ・押すだけの行為。(シミュレーション)

 以上のような、禁止行為・反則行為(ルールブック第9章参照)を行った選手に対し審判は以下の指導を行う。
 
   1回目  発声注意
   2回目  試合を止め注意
   3回目  ○+1が成立 (MCの同意が必要)

 ・場外に故意につきだした場合はノーポイントで出した選手に注意が与えられ
  再度出したら、○+1の指導が成立する。

 ・場外逃避・技術回避については即 ○+1が成立する。
 
2、 グレコローマンスタイルについて
 
  *基本的に胸と胸をあわせて試合することが基本である。
    以下のような行為はシミュレーションと判断されコーションの対象となる。

 ・ 肘でブロックする。(オープンしない)
 ・ 片差しで、攻めない行為
 ・リフトとしてセンターから場外に投げノーポイントの場合は○+1となる。

 *禁止事項について(ルールブック 第9章 参考)

 ・髪の毛をひっぱる。耳を掴む。性器を掴む。皮膚をつねる。噛む。指を捻る。
  相手を棄権させる目的で痛めつける行為。

 ・蹴る・頭突き・首を絞める。故意に押す。相手の生命の危機を誘発する行為。
  関節等に損傷が起こる行為。相手の足を踏む行為。眉毛から口の間を触る行為。

 ・相手の腹部(みぞおち・胃等)に肘や膝で衝撃を加える行為。身体・腕・脚等を
  捻る行為。相手のシングレットをつかむ行為。

 ・マットにしがみつく行為。マットをつかむ行為。

 ・相手の靴底をつかむ行為(ヒール部分は許される。

 ・両レスラーの合意で試合する行為。