■50kg級・須﨑優衣(キッツ=1回戦からの4試合を無失点で勝ち抜く)「(前日の準決勝までと比べると)決勝は動きがちょっと硬くなってしまった。昨日みたいに、もっとリラックスして、やってきたことを出し切れたらよかった。久しぶりの全日本選手権で確実に勝ちたく、その思いが強いのはよかったんですけど、もっと後半攻めたかったし、課題が残る試合だったかな、と思います。
今回は(この階級での)ライバルといえる選手(吉元玲美那)が出ていなかったので、絶対に勝たなければいけない、という思いはありました。パリ・オリンピックが終わったあと、パリでの敗戦もそうですけど、ちょっとけがをしたり、大変な1年半だった。でも、いろいろな人に支えてもらったおかげで、こうして戻ってくることができた。感謝しています。今回の優勝で来年の世界選手権やアジア大会の代表争いで一歩先に行けたので、来年の明治杯でもしっかり優勝して、一発で(プレーオフなしで)両大会への出場を決めたい」
■53kg級・清岡もえ(育英大=東京オリンピック・チャンピオンを含めて3試合を勝ち抜く)「この大会までに悔しい経験をし、悩むこともありました。課題を一個ずつ克服してやってきたことが結果につながり、よかったと思います。決勝の相手は、過去にもやったことがあるし、出げいこに来たこともあり、お互いに手の内は知っています。対策されても、その上を行く、という意識でやりました。
今年は、アジア選手権で北朝鮮に負けて、U23世界選手権でも(インド選手に)想像していない負け方をしてしまった。甘さというか、悪いところに気づくことができ、反省して考え直すことができました。明治杯で負けたことが一番悔しかった。でも、その悔しさがあったので、ここまで来ることができた。いい経験でした。この優勝を自信にしたい。来年からが本当の勝負だと思う。レベルアップできるように頑張りたい。メンタル面もですし、技術面でも攻撃パターンを増やして、どんな相手にでも自分のレスリングを貫きたい」
■55kg級・内田颯夏(日大=6月の明治杯に続いてこの大会でも優勝)「今年はU20世界選手権とシニア世界選手権でけがをして(右の足首と左のひじ)、結果は5位と3位。悔しい気持ちでいっぱいでした。けがのせいで全日本選手権に向けてあまり練習ができていなかったけど、『この大会は絶対優勝する』と心に決めていました。気持ちを強く持って闘えたことが、よかったと思います。厳しい場面もたくさんあったけど、いつもなら焦って勝ち切れない部分を落ち着いてしっかり取り切ることができていた。
(大学の)吉田アラシ先輩の練習態度や試合に臨む姿勢から影響を受けています。『重量級で活躍できるカッコいい先輩』と思っているので、自分もアラシ先輩のようになれるように頑張りたい。来年の天皇杯からはオリンピック予選に入ってくる。私はロサンゼルス・オリンピックでの金メダル獲得を目標としているので、それに向けて、やらなければいけないことはたくさんあると思う。階級は、現時点でははっきりと決めているわけではないけど、53kg級に落とそうかなと考えています」
■57kg級・藤波朱理(日体大=決勝であわやフォール負けのピンチをしのぎ、逆転勝ち)「勝ち切れたことはうれしい。この大会に挑むにあたって、日々の闘いがあったので、優勝できたのは本当によかった。(決勝の)德原選手も(準決勝の)屶網選手もフィジカルが強く、57kg級に上げて一番勝ちたい相手でした。自分はチャレンジャーの立場。(あわやフォール負けを脱しての逆転勝ちに)久しぶりにこういう試合をして、スリリングなレスリングは楽しいし、勝ち切れたことは褒めたい。
負けるのは、とても怖い…(涙声に)。ここで泣くのは変なのですけど、負けたらすべてが崩れる。今大会に向けては本当にきつかった部分があった。目標はアジア大会やロサンゼルス・オリンピックで優勝すること。毎日、前の自分を超えることであり、これでいいのか、強くなっているのか、と日々闘っています。怖いからこそ毎日頑張れる。これから、もっと厳しい闘いになると思います。こういうプレッシャーの中で闘っているのは自分だけではない。これをきっかけに、強くなることだけに意識を向けて頑張っていきたい」
■59㎏級・永本聖奈(アイシン=決勝で大学の先輩である自衛隊の南條早映を破り初優勝)「ずっと優勝を目指してきた舞台なので、達成できてよかったと思います。今回は上の階級からも下の階級からも選手が集まっていると自分はずっと準優勝ばかり。あと一歩優勝に届かないという立場だったけど、59kg級(でやってきたこと)のプライドを持って闘うことができたと思います。
南條さんには過去に一度も勝ったことがなかった。前回までは『勝たなきゃ』『優勝しなきゃ』など結果ばかりを考えていました。今回は、本当に自分のレスリングだけに集中して、今のこの瞬間の組み手一つに集中する、という思いでやったら、自分の力を出し切れたと感じました。(第2ピリオド残り25秒までリードされていたことについて)『ここで何かしないと負ける』という思いでした。ここで負けたら、また2位止まりで、シルバーコレクターって言われてもおかしくない。そんな屈辱的なことは絶対に受けたくないと思ったので、最後までいけたと思います」