2025.12.24

【記録】成國大志(筒井メディカルグループ)が52年ぶりの同一年両スタイル制覇

 2025年天皇杯全日本選手権成國大志(筒井メディカルグループ)が男子グレコローマン72kg級と男子フリースタイル70kg級の双方で優勝。1973年の吉田光雄以来、52年ぶりに両スタイル同時優勝を達成した。

▲52年ぶりの両スタイル制覇にちなみ、指で「5」と「2」を示し成國大志=撮影・矢吹建夫

 グレコローマンの全日本選手権は1957年にスタート。選手数の少なかった重量級を中心に両スタイル出場の選手は多く、両スタイル同時優勝はさほど珍しいことではなかった。そのうちに、グレコローマンの普及が進んでスペシャリストが増え、どちらか一方に絞ることが主流へ。大会も、前半にグレコローマン、後半にフリースタイルなどと分かれるのではなく、両スタイルを同時進行で行うことが多くなり、両スタイル出場は難しい状況となった。

 両スタイルが別会場・別日程で行われた1984年大会(以後はすべて同会場・同日程)で朝倉利夫が双方に出場したのを最後に、翌年から両スタイルに出場する選手は途絶えた。

 2022年に両スタイルで出場資格を持っていた成國大志(MTX GOLDKIDS=当時、以下同じ)と向田旭登(専大)が双方にエントリー。このときは両者とも負傷で不出場だったが、2023年全日本選抜選手権で二宮健斗(日本文理大)山田脩(日体大)が両スタイルに出場したのをきっかけに、双方で可能性を求める雰囲気ができた。

 2023年大会では18選手が両スタイルにエントリー。掛川零恩(早大)がフリースタイル92kg級で銀メダル、グレコローマン82kg級で銅メダルを獲得し、50年ぶりの「両スタイル同時メダル獲得」を達成。昨年は田南部魁星(日体大)がフリースタイル65kg級で優勝、グレコローマン67kg級で2位となり、「51年ぶりの両スタイル同時決勝進出」を達成。成國の両スタイル同時優勝へとつながった。

 両スタイル出場にあたっては、当初、同じ日に試合があって出場する試合が重なったり接近していても一切の考慮はなかった。今年から、スタイルをまたがって試合がある場合でも、規定の試合間隔(20分)をとることになったので、両スタイルへの挑戦が増えていくかもしれない。

 同一年の両スタイル同時優勝選手は下記の通り。


全日本選手権・同一年両スタイル優勝選手pdfファイル

※GR=グレコローマン、FS=フリースタイル。1973年までは両スタイル同階級

選 手 名 所  属 階   級
2025年 成國大志 筒井メディカルグループ GR72kg級・FS70kg級
1973年 吉田光雄 専 大 100kg級
1972年 鶴田友美 中 大 100kg以上級
1971年 田上 高 鹿児島・甲南高教 68kg級
谷 公市 和歌山県教育庁 90kg級
矢田静雄 和歌山・粉河高教 100kg級
鶴田友美 中 大 100kg以上級
1970年 谷 公市 国士舘大 90kg級
1969年 田上 高 日体大 68kg級
谷 公市 国士舘大 90kg級
矢田静雄 日体大 100kg以上級
1968年 藤本英男 日体大教 62kg級
1964年 斎藤昌典 明 大 97kg以上級
1959年 川野俊一 法大OB 87kg級
1958年 平田 孝 法大OB 52kg級
竹田幸彦 中大OB 73kg級
1957年 大倉茂男 早 大 67kg級
永井 隆 中 大 79kg級