2025.12.22

愛知・名古屋アジア大会の総合格闘技(MMA)第1次選考会2階級を実施

 来年9月の愛知・名古屋アジア大会で初採用される総合格闘技(MMA)の国内第1次選考会が12月21日、東京・駒沢体育館で、レスリングの天皇杯全日本選手権の決勝前に行われた。

 実施されたのは、道着を着るトラディショナルの男子65kg級と格闘技用のウエアで闘うモダンの女子54kg級の2階級。前者は村山大介(マスタージャパン東京)、後者は平田彩音(BURST)が勝った。ともに2選手のみのエントリーだったため前日に予定されていた予選がなくなり、この日の決勝のみとなった。本来なら男子モダン60kg級も行われる予定だったが、エントリー選手がなかった。

▲道着を着て闘うトラディショナルの男子65kg級で勝った村山大介(赤=マスタージャパン東京)=撮影・矢吹建夫

▲アジア大会へ向けて一歩前進した村山大介

 この日勝った2選手は、来年2月か3月に予定されている第2次選考会の優勝者とプレーオフで対戦。勝った選手がアジア大会の代表候補となり、5月にカザフスタンで予定されているアジア競技大会出場選手最終選考会(仮称)に出場し、出場枠を獲得してアジア大会の代表になる見込み。

 ジャパンAMMA協会によると、勝った村山は国内の多くのMMA団体で活躍。日本アマチュア修斗選手権優勝や、2025年全日本サンボ選手権・コンバットサンボ部門で優勝。世界サンボ選手権へも出場を果たしている。平田はプロ修斗の世界ランカー選手。

▲格闘技用のウエアで闘うモダンの女子54kg級は平田彩音(青=BURST)が延長の末に勝利=撮影・矢吹建夫

▲プロ修斗で闘っている平田彩音もアジア大会へ一歩前進

 MMAと言えば、金網(オクタゴン)やリングでの闘いが多いが、今回実施された試合は、アジアMMA協会(AMMA)制定のルールで、レスリングのマットで行われた。アジアオリンピック評議会(OCA)が今年実施した「第3回アジア・ユース大会」(バーレーン)や「東南アジア競技大会」(タイ)でも実施されており、将来のオリンピック競技入りへ向けて活動している。今大会のため審判がAMMAから派遣され、選手・関係者へルール講習を行った。

 ジャパンAMMA協会は、来年のアジア大会でMMAが採用されるにあたり、AMMAから日本で窓口となる団体の設立要請が日本レスリング協会にあり、一般社団法人として設立。協会の傘下連盟の日本格闘競技連盟の加盟し、日本レスリング協会を通じて日本オリンピック委員会(JOC)とつながって活動する。5月のAMMA総会にて、日本における統括団体として正式に承認された。

 同協会の吉澤昌事務局長は、参加選手が集まらない要因に、日本で行われているMMAとルールが違うことのほか、「MMA選手の多くはプロを目指している。アジア大会出場に意義を見出せないからではないか」と推測。大会に勝つことで国などから賞金が出る中央アジアとはベースが違うことを説明したが、第2次選考会へ向けて参加を呼びかけている。

 アジア大会では、総合格闘技は柔術、クラッシュと合わせて「コンバットスポーツ」競技の一つとして行われる。


第20回アジア大会・MMA第1次⽇本代表候補国内選考会

【男⼦トラディショナル65 kg級】

 ▼決勝
村⼭⼤介(マスタージャパン東京)○[1R、腕十字固め]●中島浩⼆郎(FREEDOM@OZ)

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【⼥⼦ モダン 54kg級】

 ▼決勝
平⽥彩⾳(BURST)○[判定=延長]●⾼⽥暖妃(明星学園⾼等学校)