2025.12.16NEW

大阪・泉佐野市がレスリング競技を支援へ

 大阪府泉佐野市がレスリング競技の支援を決め、西日本学生レスリング連盟や近畿高体連レスリング専門部などが同市のバックアップのもとで大会を開催できることになった。

 今回の西日本学生秋季リーグ戦を同市のJ:COM末広体育館で開催するにあたり、会場貸与のみならずマット3面を購入(1面のみ後日納品)。今後、この会場で大会を開催するときは、マットを他から運ぶ必要がなくなり、財政面でのメリットができた。

▲泉佐野市の支援で開催できた2025年西日本学生秋季リーグ戦

 同市の千代松大耕市長が同志社香里高校時代、現在の福田耕治・連盟参与(前全日本学生連盟会長)から授業を受け、同志社大時代には川村嘉裕・会計監事(同志社大OB)と懇意。

 泉佐野市出身の松浪健四郎・元日本レスリング協会副会長(現東京都協会会長)は、1996年の総選挙で泉佐野市を中心とした大阪19区で初当選。同市長は中学時代に柔道の選手で、松浪氏の母校・佐野高校でレスリングの練習をしたこともあって絆が深く、「政治の師」として仰いでいる。現在は市の特別顧問に就任してもらい、レスリングの普及を含めた市政に関して助言を受けている関係と言う。

 2020年10月、コロナ禍の真っ最中で会場確保が困難な中、全日本大学グレコローマン選手権のためJ:COM末広体育館を提供した。

 千代松大耕市長はリーグ戦最終日の午後、会場を訪問。西日本学生連盟は、マット購入の返礼として机30台寄贈の目録を贈呈して謝意を示し、同市長は連盟に感謝状を贈り、選手と応援者を激励した。

▲千代松大耕市長(左)と西日本学生連盟・福川敦会長


 ■千代松大耕市長のあいさつ「昨日から2日間に渡り、J:COM末広体育館にて西日本学生レスリング秋季リーグ戦を開催していただき、ありがとうございます。中部・東海から九州に至るまでの強豪大学が泉佐野市までお越しいただいたことに、心より歓迎いたします。

 西日本学生レスリングリーグ戦は昭和22年に始まり、今年で79年目とうかがっています。秋季リーグ戦は、初開催以来一度も途切れることなく開催されている大変歴史ある大会。泉佐野市で開催していただき、とても光栄です。

 私自身は同志社大の卒業でして、いま司会をやられている川村さん(前述)は3年先輩です。82kg級で西日本学生のチャンピオンに輝いた選手で、お世話になっています。福田先生(前述)は高校時代の恩師でして、レスリングとは長い関係が続いています。今後もレスリングには微力ながら協力していきたいと思っています。

 4年生は学生生活の最後の大会ということで、並々ならぬ思いをもって、今回のリーグ戦に臨んでいることと思います。社会人になってからもご活躍されますことを、心から期待いたします。

 西日本学生レスリング連盟さまに感謝の気持ちを申し上げるとともに、選手の皆さんのさらなる活躍を祈念いたします」

▲あいさつする千代松大耕市長