【12.18～21天皇杯全日本選手権･展望（7）】吉田泰造（日体大）の挑戦を受ける阪部創（自衛隊）…男子グレコローマン87kg級

　来年のアジア大会（9月30日～10月3日、名古屋市）と世界選手権（10月24日～11月1日、バーレーン）の代表選考を兼ねた2025年天皇杯全日本選手権は12月18日（土）～21日（日）に東京・駒沢体育館で行われる。この大会で優勝すれば4月のアジア選手権（6～12日、キルギス）の代表権を獲得するとともに、両大会の日本代表争いを一歩リードする。各階級の見どころを探った。組み合わせ抽選は12月17日

《大会日程》＝試合開始は全日午前9時30分。　《全階級エントリー》

男子グレコローマン87kg級・展望（12月18～19日）

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等は勘案しておりません

▲2028年ロサンゼルスへ向けて難敵を迎えることになった阪部創＝2025年世界選手権

　全日本選抜選手権を制して世界選手権に出場した阪部創（自衛隊）に、世界選手権82kg級で銅メダルを獲得した吉田泰造（日体大）が挑む。３連覇を目指す阪部が、新星の挑戦をどうさばくか。吉田は、フリースタイルだが全日本大学選手権97kg級に出場し、力負けせずに決勝に進出した（負傷で不戦敗）。初の87kg級での闘いはどうか。

　全日本学生選手権2連覇の磯江大成（日体大）が両者をしのげるか。今年はブルガリアでの国際大会とU23世界選手権に出場するなど国際舞台へも進出。その経験をいかしたい。

　同じ学生選手である全日本学生選手権2位の稲本喬弘（関大）、同3位の本橋矢大（拓大）、全日本選抜選手件4位の矢作元貴（法大）らが、阪部と吉田の壁にどう挑むか。

【2025年全日本選抜選手権ファイナル成績】
　▼決勝
阪部創（自衛隊）○［VSU、2:18=9-0］●藤井達哉（滋賀県スポーツ協会）
　▼3位決定戦
鬼塚一心（日体大）○［フォール、2:27=10-0］●矢作元貴（法大）

《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／  男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（9選手）

※今年の世界選手権代表、今年6月の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の1～3位以外の選手はアイウエオ順

	《2025年世界選手権出場／2025年全日本選抜選手権優勝》 阪部創（さかべ・そう＝自衛隊） 1993年10月19日生まれ、32歳。和歌山県出身。和歌山・紀北工高～神奈川大卒。2024年全日本選手権優勝《主な成績》
	《2025年世界選手権82kg級3位》 吉田泰造（よしだ・たいぞう＝日体大） 2006年4月24日生まれ、19歳。香川県出身。香川・高松北高卒。／2025年全日本選抜選手権82kg級優勝《主な成績》
	淺野称志（あさの・のりゆき＝長野・上田西高） 2008年3月10日生まれ、17歳。神奈川県出身。2025年全国高校生グレコローマン選手権優勝《主な成績》
	磯江大成（いそえ・だいせい＝日体大） 2004年1月16日生まれ、21歳。鳥取県出身。鳥取・鳥取中央育英高卒。2024年全日本学生選手権優勝《主な成績》
	稲本喬弘（いなもと・たかひろ＝関大） 2004年3月7日生まれ、21歳。長崎県出身。長崎・島原高卒。2025年全日本学生選手権2位《主な成績》
	村山貴裕（むらやま・たかひろ＝青森県協会） 1994年3月14日生まれ、31歳。青森県出身。青森・八戸工高～大東文化大卒。2025年全日本社会人選手権2位《主な成績》
	本橋知大（もとはし・ちひろ＝拓大） 2004年9月8日生まれ、21歳。栃木県出身。京都・丹後緑風高卒。2025年全日本大学グレコローマン選手権3位《主な成績》
	本橋矢大（もとはし・やひろ＝拓大） 2006年5月12日生まれ、19歳。栃木県。栃木・足利大附高卒。2025年全日本学生選手権3位《主な成績》
	矢作元貴（やはぎ・げんき＝法大） 2004年12月5日生まれ、21歳。東京都出身。東京・日本工大駒場高卒。2025年全日大学グレコローマン選手権82kg級2位《主な成績》