来年のアジア大会(9月30日~10月3日、名古屋市)と世界選手権(10月24日~11月1日、バーレーン)の代表選考を兼ねた2025年天皇杯全日本選手権は12月18日(土)~21日(日)に東京・駒沢体育館で行われる。この大会で優勝すれば4月のアジア選手権(7~12日、ヨルダン)の代表権を獲得するとともに、両大会の日本代表争いを一歩リードする。各階級の見どころを探った。組み合わせ抽選は12月17日。
《大会日程》=試合開始は全日午前9時30分。 《全階級エントリー》
※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等は勘案しておりません
世界選手権代表の山本泰輝(自衛隊)が、6年連続8度目の優勝を目指す。国内では2019年12月を最後に負け知らずで、今年の国民スポーツ大会でも優勝。第一人者の実力をキープしている。
今年の全日本選抜選手権決勝で1-2の僅差で敗れた伊藤飛未来(自衛隊)がリベンジを目指す。国民スポーツ大会と全国社会人オープン選手権はグレコローマンに挑み(それぞれ2位と優勝)、闘いの幅を広げて再挑戦。全日本選抜選手権準決勝で山本に4-4のスコアで敗れた藤田宝星(日大)も、わずかの壁の打破なるか。
長い間97kg級で闘っていた園田平(自衛隊)が、昨年の全日本選抜選手権と全日本選手権で125kg級に出場し、それぞれ優勝と2位(山本に敗れる)。今年もこの階級に出場し、山本へのリベンジに挑む。肩の負傷から回復した吉田ケイワン(三恵海運)は、97kg級で国民スポーツ大会2位、全国社会人オープン選手権優勝の成績。後者は園田平を破っており、優勝戦線に加わる力は十分。
2025年全日本大学選手権3位の宇都宮快斗(国士舘大)、2025年東日本学生選手権(春季)新人戦優勝の岩﨑和志(中大)、同秋季優勝の織山昭成(中大)の学生選手の中から、だれかが抜け出せるか。
【2025年全日本選抜選手権ファイナル成績】
▼決勝
山本泰輝(自衛隊)○[2-1]●伊藤飛未来(自衛隊)
▼3位決定戦
藤田宝星(日大)○[フォール、1:33=5-4]●藤田龍星(日大)
《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》=レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル / 男子グレコローマン / 女子
※今年の世界選手権代表、今年6月の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の1~3位以外の選手はアイウエオ順
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《2025年世界選手権出場/2025年全日本選抜選手権優勝》 山本泰輝(やまもと・たいき=自衛隊) 1996年10月18日生まれ、29歳。静岡県出身。飛龍高~拓大卒。2025年国民スポーツ大会優勝《主な成績》 |
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《2025年全日本選抜選手権2位》 伊藤飛未来(いとう・ひびき=自衛隊) 2000年8月4日生まれ、25歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高~日体大卒。2025年全日本社会人選手権《主な成績》 |
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《2025年全日本選抜選手権3位》 藤田宝星(ふじた・ほうせい=日大) 2006年8月10日生まれ、19歳。茨城県出身。埼玉・花咲徳栄高卒。2025年JOCジュニアオリンピックカップU20-125kg級優勝《主な成績》 |
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阿部天臥(あべ・てんが=栃木・足利大附高) 2007年9月28日生まれ、18歳。栃木県出身。2025年国民スポーツ大会(少年)優勝《主な成績》 |
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岩﨑和志(いわさき・かずし=中大) 2005年5月11日、20歳。東京都出身。神奈川・磯子工高卒。2025年東日本学生選手権(春季)新人戦優勝《主な成績》 |
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宇都宮快斗(うつのみや・かいと=国士舘大) 2005年4月3日生まれ、20歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高卒。2025年全日本大学選手権3位《主な成績》 |
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織山昭成(おりやま・あきなり=中大) 2005年7月3日生まれ、20歳。秋田県出身。秋田・秋田商高卒。2025年東日本学生選手権(秋季)・新人戦優勝《主な成績》 |
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園田平(そのだ・たいら=自衛隊) 1995年11月27日生まれ、30歳。滋賀県出身。滋賀・日野高~拓大卒。2024年全日本選手権2位《主な成績》 |
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永野颯大(ながの・そうた=青森県競技力向上対策本部) 2003年9月13日生まれ、22歳。青森県出身。青森・八戸工大一高卒。2025年全日本社会人選手権3位《主な成績》 |
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三橋柚汰(みつはし・ゆた=新潟県協会) 2002年2月28日生まれ、23歳。神奈川県出身。東京・自由ヶ丘学園高~日大卒。2025年全国社会人オープン選手権優勝《主な成績》 |
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吉田ケイワン(よしだ・けいわん=三恵海運) 1999年4月4日生まれ、26歳。千葉県出身。埼玉・花咲徳栄高~日大卒。2025年全日本社会人選手権97kg級優勝《主な成績》 |