2025.12.04

「自分の持ち味の攻めるを出し切って優勝したい」…男子フリースタイル74kg級・髙橋海大(日体大)

 男子フリースタイル74kg級の世界王者・髙橋海大(日体大)が12月3日、オンラインで取材に応じ、2025年天皇杯全日本選手権(12月18~21日、東京・駒沢体育館)は同じ74kg級にエントリーしたことを明らかにし、「けがもなく順調に進んでいる。自分が思っていたほど周りの環境に変化はなく、チャレンジャーの気持ちで臨めると思う」と抱負を話した。

▲オンラインで取材に応じた髙橋海大(日体大)

 目標が優勝であることは言うまでもないが、自分の持ち味である攻めるレスリングをいかし、「それを出し切って優勝したい」と話す。守ってくる相手に対しても「一貫して攻めるレスリングを貫きたい」と、内容にもこだわる腹積もり。

 9月の世界選手権(クロアチア)では、一度でも闘った相手には研究されることを再認識させられた。準決勝で闘ったタイムラス・サルカザノフ(スロバキア=元ロシア)は、7月にハンガリーで闘った相手だが、その1試合だけの闘いであっても対策されていたことがはっきり分かった試合。ラスト20秒の段階で1-4とリードされ、ラスト7秒で逆転という薄氷を踏む思いでの勝利だった。

▲ラスト7秒に逆転した世界選手権準決勝。貴重な経験だった

 逆転できた粘りは褒められようが、対策されることへの対応が課題として残った。「タックルにつなげるための組み手や試合展開を意識して練習してきた」と、その上をいく闘いを目指す。

 70kg級で同じ世界一に輝いた青柳善の輔(クリナップ)が74kg級へのアップを明言しており、世界王者同士の対決もありうる状況。「ぜひ闘いたい。(青柳を)破ってこそ本当の優勝」という一方、「どの選手もしっかり倒して優勝したい」と意気込みを話した。