2021年東京オリンピック50kg級金メダリストで、昨年のパリ大会では銅メダルに終わった須﨑優衣(キッツ)が12月2日、オンラインで取材に応じ、今月の天皇杯全日本選手権(18~21日、東京・駒沢体育館)へ向けて、「絶対優勝、という気持ちで望む。ロサンゼルス・オリンピックで金メダルを奪還するために、また1からの挑戦者として、須崎優衣らしいレスリングで優勝する」と決意を話した。
エントリーした階級は「12月4日の(協会からの)発表を待ってください」と明言を避けた。
同選手は、パリ・オリンピックのあと、今年9月の国民スポーツ大会53kg級で復帰。準々決勝で前年の55kg級世界チャンピオンの清岡もえ(育英大)に1-2で敗れたが、11月にモスクワで行われた「PWL・10」(53kg級)に出場し、ロシア選手を相手に快勝した。
「国スポでの負けは、自分に気づきを与えてくれました。結果はすごく悔しいですけど、出てよかったなって感謝してます」と振り返り、弱点や課題と感じた部分を重点的に練習してきたと言う。相手は守りを固めてくることが予想されるが、「それを打破するための練習もしっかり積んでいます」と言う。
ロシアでのワンマッチの大会に出場したのは、全日本選手権へ向けて自信と勢いをつけるためと、最近は楽しんでレスリングをすることを忘れかけていたので、いつもとは違う雰囲気の大会に出場することで、楽しむことを思い出す目的だったと説明。「練習してきたことを出し切れ、楽しめました」と話し、自信と勢いをもって臨める全日本選手権であることを強調した。