2025年デフリンピック・レスリング競技は11月21日、東京・府中市立総合体育館で開幕。男子グレコローマンの準決勝までが行われ、130kg級の曽我部健(日亜化学工業)が3位決定戦に進み、銅メダルを目指すことになった。
全日本社会人選手権優勝や全日本選抜選手権2位の実績を持つ曽我部は、初戦の2回戦で2023年U20世界デフ選手権3位(フリースタイルは優勝)のシャム・ガン(インド)にフォール勝ち。続く準決勝でメダル確定を目指したが、2022年の前回大会両スタイル優勝のションク・カイラトハン(カザフスタン)に終了間際に2-3で逆転負け。3位決定戦へ進むことになった。
60kg級の渡辺健太(若松社寺)、67kg級の久米田忠裕(天理大)、77kg級の船川真央(ミライト・ワン)、87kg級の三浦桂吾(日本スポーツ振興センター)の4選手はいずれも初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
聴覚障がい者のための総合スポーツ大会「デフリンピック」のレスリング競技は1961年のヘルシンキ大会から実施。デフリンピック以外でも欧州デフ・レスリング選手権や世界デフ・レスリング選手権が開催されていたが、日本選手で出場した選手はおらず、今回が初めての挑戦だった。
各選手の成績は下記の通り。
【60kg級】渡辺健太(若松社寺) 13選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[VSU、0:19=0-8]ALLAHVERDIYEV Kanan(アゼルバイジャン)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【67kg級】久米田忠裕(天理大) 11選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[VSU、4:15=1-10]KUS Kadir(トルコ)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【77kg級】船川真央(ミライト・ワン) 17選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[VSU、5:03=0-8]KUMAR Ajay(インド)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【87kg級】三浦桂吾(日本スポーツ振興センター) 11選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[フォール、1:21=0-5]MONTEJO RODRIGUEZ Yusek(キューバ)
1回戦 BYE
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【130kg級】曽我部健(日亜化学工業) 10選手出場《ブラケット》
3決戦 ウクライナとギリシャの勝者=22日に実施
準決勝 ●[2-3]SHONKU Khairatkhaan(カザフスタン)
2回戦 ○[VSU、4:28=9-0]SHYAM Ghan(インド)
1回戦 BYE