インドのメディアは11月14日、インド・レスリング連盟(WFI)がインド代表として参加した国際大会で計量失格した男子フリースタイル57kg級のアマン・セラワットと、女子59kg級のネハ・サングワンの出場停止の解除を発表したことを報じた。
2024年パリ・オリンピック3位のアマンは、今年9月の世界選手権で計量失格して1年間、2024年U17世界選手権優勝のネハは8月のU20世界選手権で体重が落ちず、こちらは2年間の出場停止処分を受けた。ネハはシニアの世界選手権の代表にも内定していたという。
WFIのサンジェイ・シン会長は「今回が初めてのことなので、処分を解除することを決定しました。両選手は、今後このような失敗を繰り返さないことを誓約し、今後は注意を払うことを約束しました」とコメントした。
報道では、パリ・オリンピックで女子50kg級のビネシュ・フォガットが2日目の計量をパスできず順位がつかない事態となったことで、WFIは計量失格に対して厳しい姿勢で臨むことを通達しており、それに基づいての出場停止処分とのこと。
しかし、WFIの懲戒委員会は、両選手の実績を考慮し、両選手に機会を与えること、連盟が寛大な処置を検討することを勧告。WFIが両選手から謝罪の手紙を受け取り、ナショナルコーチ陣と協議した結果、この決定を撤回したという。
両選手は12月の国内大会から参加できることになり、来年の世界選手権やアジア大会への参加も可能となった。