【2025年世界選手権・レビュー（28）】男子グレコローマン87kg級／優勝選手・表彰式・闘いのあと

（2025年9月13～21日、クロアチア・ザグレブ）

【男子グレコローマン87kg級】
アレクサンダー・コマロフ（Komarov, Aleksander Andreevich＝セルビア）

（UWWサイトより）

（UWWサイトより）

　1999年5月5日生まれ、26歳。ロシア・サンクトペテルブルク出身。ロシアの選手として2015年のカデット（現U17）の欧州＆世界選手権で優勝。以来、2019年3月まで、2度の世界カデット選手権と2度の世界ジュニア（現U20）選手権を含めて国際大会の優勝を続けた。

　2021年にはU23世界選手権でも勝ち、その後、国籍をセルビアへ。2024年の欧州選手権で勝ち、4世代の欧州チャンピオンへ。オリンピック欧州予選を勝ち抜いてパリ大会に出場して8位。今年の欧州選手権は3位で、3度のランキング大会はすべて5位に終わった。しかし世界選手権では、1－1の先取点勝ち（テストルールとして実施）が2試合ながら優勝。男子で2人目となる4世代にわたる世界一を達成した。

　■アレクサンダー・コマロフの話「決勝は本当に厳しかったけど、勝てると信じていました。コーチの指導と私がしてきたことは、すべて正しかったのです。今年は本当に大変な1年で、ランキングシリーズではすべて負けました（5位）。ヨーロッパ選手権でも負けました。自信はなかったのですが、できると信じていました。それが成功につながりました。

　何も変えたわけではなく、ただ一生懸命練習し、ミスなく、ベストを尽くすように努めました。私の目標であり夢はオリンピックです。今それを語るには時期尚早ですが、すべてがうまくいくことを願っています」

《1回戦～決勝の成績》＝ブラケット
決　勝　○［4-3］Mohmadipiani, Alireza Azizkhoon（イラン）
準決勝　○［1-1］Alirzaev, Milad Valerikovich（UWW＝ロシア）
３回戦　○［1-1］Yevloyev, Islam（カザフスタン）
２回戦　○［5-1］Jacobson, Payton Jon（米国）
１回戦　○［5-3］阪部創（日本）

【表彰式】

（UWWサイトより）

［1］Komarov, Aleksander Andreevich（セルビア）
［2］Mohmadipiani, Alireza Azizkhoon（イラン）
［3］Alirzaev, Milad Valerikovich（UWW＝ロシア）
［3］Zhanyshov, Asan Kurbanovich（キルギス）
［5］Losonczi, David（ハンガリー）
［5］Yevloyev, Islam（カザフスタン）