2025.11.02

オリンピック王者ゲーブル・スティーブソン(米国)がMMA第2戦を15秒でKO勝ち、ホワイトハウスでのUFC大会へばく進!

 2021年東京オリンピック・男子フリースタイル125kg級で優勝し、現在は総合格闘家として闘うゲーブル・スティーブソン(米国)が10月31日、新格闘技イベント「DBX 4」(ダーティ・ボクシング・チャンピオンシップ)のメーンイベントに出場し、ヘビー級王者ビリー・スワンソン(米国)にわずか15秒でKO勝ち。9月に闘ったMMAデビュー戦も1分38秒でKO勝ちしており、ヘビー級オリンピック王者の格闘能力を示した結果となった

「DBX」はボクシングとMMAの中間ルールで行われるイベント。基本は1ラウンド3分のボクシングルールだが、グランドでの打撃も許されるMMAに近いルール。組み合いだけではく、パンチ力も卓越したものを持っていることが証明された。

 スティーブソンは、MMAの最高舞台であるUFCでの闘いを熱望。試合後、大会に来ていたUFCのマッチメーカーであるミック・メイナードに対して「もっと多くのことをお見せしたい。僕を信じてくれるとうれしい」と存在をアピールした。

 UFCは、格闘技好きのトランプ大統領の意向を受け、大統領の80歳の誕生日である来年6月14日にホワイトハウス内の中庭で、5,000人程度の観客を集めての大会開催を発表している。

 MMAデビューから日の浅い選手が、厳格な実力主義に徹しているUFCにスカウトされ、ホワイトハウスで闘えるかどうか分からないが、スティーブソンは「オリンピックチャンピオン、しかも米国レスリング界の最高峰の選手が出場できたら素晴らしいこと。(米国の最重量級は)20年間、オリンピック・チャンピオンがいなかったけど、僕は21歳でその座を獲得した。米国代表として、国旗を掲げてホワイトハウスのオクタゴン(試合場)に上がり、目の前に立ちはだかる者を圧倒する。僕はそう信じている。本当にそう信じている」とコメントしている。

 プロレス団体のWWEは水に合わず、アメリカンフットボールへの挑戦も不調に終わったスティーブソンだが、自身の能力を最大限に発揮する世界を見つけたか?