【2025年世界選手権・レビュー（19）】女子72kg級／優勝選手・表彰式・闘いのあと

（2025年9月13～21日、クロアチア・ザグレブ）

【女子72kg級】
アラ・ベリンスカヤ（Belinska, Alla＝ウクライナ）

（UWWサイトより）

（UWWサイトより）

　 1995年10月8日生まれ、29歳。2015年から国際舞台へ。2017年にシニア世界選手権69kg級に出場して12位。同年の世界軍隊選手権で初の国際大会タイトルを獲得。その後、多くの国際大会に出場して2021年東京オリンピックの76kg級最終予選で1位となって同オリンピックへ（12位）。

　2021・22年世界選手権に出場するも上位入賞ならず。2024年パリ・オリンピックには出場できなかったが、今年のランキング大会第2戦（アルバニア）の72kg級で2位となり、欧州選手権で優勝。世界選手権は全4試合をフォールで勝ち、初の世界一を手に入れた。

　ロシアからの軍事侵攻を受けて以来、オリンピック・スタイルのレスリングでは男女を通じて初のシニア世界チャンピオン。

　■アラ・ベリンスカヤの話「決勝は緊迫した展開でしたが、投げ技の準備は万端でした。それがうまく決まり、とてもうれしいです。第1ピリオドでは、その技がなかなか決まらず、緊張が高まってきましたが、それでも何とか投げ切ることができました」

《1回戦～決勝の成績》＝ブラケット
決　勝　○［フォール、4:25=6-0］Nesrin BAS（トルコ）
準決勝　○［フォール、11-6］Nurzat NURTAEVA（キルギス）
３回戦　○［フォール、0:53=4-2］Pauline Denise LECARPENTIER（フランス）
２回戦　○［フォール、1:35=4-0］Veronika VILK（クロアチア）
１回戦　　ＢＹＥ

【表彰式】

［1］Belinska, Alla（ウクライナ）
［2］Bas, Nesrin（トルコ）
［3］Li, Zelu（中国）
［3］Nurtaeva, Nurzat（キルギス）
［5］Anghel, Alexandra Nicoleta（ルーマニア）
［5］Lecarpentier, Pauline Denise（フランス）