2025.10.16

【2025年世界選手権・レビュー(8)】男子フリースタイル92kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2025年9月13~21日、クロアチア・ザグレブ)


【男子フリースタイル92kg級】
Hidlay, Trend Niemond(トレンド・ハイドレイ=米国)

(UWWサイトより)

(UWWサイトより)

 1999年4月7日生まれ、26歳。2019年の世界ジュニア(現U20)選手権で銅メダル。ノースカロライナ州立大へ進み、全米大学選手権は2度、2位になったが優勝はなかった。在学中の2022年にU23世界選手権で2位。決勝は白井達也に敗れた。

 2024年からフリースタイルに専念。2024年のオリンピック代表選考会86kg級は3位で、世界選手権代表選考会は2位。2025年から92kg級へ。全米選手権とパンアメリカン選手権の優勝を経て、世界選手権代表選考会を勝ち抜いて代表権を獲得。7月のランキング・シリーズ第4戦(ハンガリー)を制し、世界選手権に出場し、決勝は8点差を逆転して初優勝を飾った。


 ■トレンド・ハイドレイの話「まだ実感が湧かない。優勝の瞬間、いろんな感情があふれてきて、世界が見えなくなったような感覚でした。ほんの数秒の間、まるで自分が浮いているように感じました。私がキャリアを通してずっと目指してきたもの。すべてがこうして一つになったなんて、本当に信じられないくらいです。

 (決勝は)最高の試合ではなかった。私のレスリングは、あれよりずっとうまく、クリーンな試合ができる。でも、8点差をつけられながらも勝利への道筋を見出したことが、私のスタイルとキャリアを言い表しています。第1ピリオドでやったこと(点差を縮めた)は、得点にはつながらなかったものの、相手を疲れさせていたと思います。得点できるようになるのは時間の問題でした」


《1回戦~決勝の成績》ブランケット
決 勝 ○[13-10]Gadzhimagomedov, Amanula(UWW=ロシア)
準決勝 ○[15-4]Nurmagomedov, Osman(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[6-1]Maisuradze, Miriani(ジョージア)
2回戦 ○[VSU、2:18=10-0]Scherrer, Samuel(スイス)
1回戦 ○[VSU、3:19=11-1]Hajdari, Redjep(北マケドニア)


【表彰式】

※写真なし

[1]Hidlay, Trend Niemond(米国)
[2]Gadzhimagomedov, Amanula(UWW=ロシア)
[3]Firouzpourbandpei, Amirhossein Biglar(イラン)
[3]Nurmagomedov, Osman(アゼルバイジャン)
[5]Kurugliyev, Kamil(カザフスタン)
[5]Maisuradze, Miriani(ジョージア)