2025.10.11NEW

【2025年世界選手権・レビュー(4)】男子フリースタイル70kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2025年9月13~21日、クロアチア・ザグレブ)


【男子フリースタイル70kg級】
青柳善の輔(Aoyagi, Yoshinosuke=クリナップ)

(提供=PINFALL、撮影:保高幸子)

(提供=PINFALL、撮影:保高幸子)

 2002年2月23日生まれ、23歳。2019年に世界カデット選手権で銅メダルを獲得。埼玉・埼玉栄高時代は、JOC杯カデット選手権での優勝はあるが、高校の大会では全国王者はなし。山梨学院大で全日本大学グレコローマン選手権で2年連続3位などの成績を残す一方、専門のフリースタイルでも台頭。2022年にU20世界選手権65kg級3位と躍進し、70kg級で全日本大学選手権と全日本選手権でそれぞれ初優勝

 2023年に世界選手権に初出場して8位、U23世界選手権は2位。全日本選手権で2年連続優勝。2024年はアジア選手権で3位入賞のあと、U23世界選手権は3位、世界選手権は2位と両大会でメダルを獲得。

 2025年はアジア選手権3位のあと、全日本選抜選手権準決勝で不覚。しかし、プレーオフに勝って世界選手権代表を決めた。第1シードで臨んだ世界選手権で初優勝を達成。


 ■青柳善の輔(クリナップ)の話「相手は私の動きを完全にカバーする戦略を持っていたので、とても苦戦しました。しかし、こちらも相手への対策を練っていたので、負けるとは思っていませんでした。(去年の大会で)負けた後は、練習に励み、様々な場所でトレーニングをしたり、海外に遠征したりするなど、視野を広げることに専念しました。少し前に国内の大会で負けたので、今は国内3位です。でも、勝つために諦めることはありません。常に勝てると信じて闘っています」(UWWサイトより)

※2025年9月16日:【2025年世界選手権・特集】涙のウィニングラン! 国内でのつまずきを乗り越えて世界一へ


《1回戦~決勝の成績》ブラケット
決 勝 ○[5-1]Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
準決勝 ○[8-0]Andreasyan, Arman(アルメニア)
3回戦 ○[VSU、5:37=10-0]Muszukajev, Iszmail(ハンガリー)
2回戦 ○[VSU、1:38=11-0]Akmataliev, Ernazar(キルギス)
1回戦  BYE


【表彰式】

(提供=PINFALL、撮影:保高幸子)

[1]青柳善の輔(日本)
[2]Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
[3]Akmataliev, Ernazar(キルギス)
[3]Kaipanov, Nurkozha(カザフスタン)
[5]Diacon, Vasile(モルドバ)
[5]Andreasyan, Arman(アルメニア)