2025.10.08

【2025年世界選手権・レビュー(2)】男子グリースタイル61kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと=コメント追加

(2025年9月13~21日、クロアチア・ザグレブ)


【男子フリースタイル61kg級】
ザウール・ウグエフ(Uguev, Zavur=UWW:ロシア)


 1995年3月27日生まれ、30歳。8歳からレスリングを始める。2度の世界カデット選手権優勝を経て、2016年からシニアの国際大会に出場し、2017年にロシア王者へ。同年の世界選手権は初戦敗退だったが、2018年に欧州選手権2位を経て、世界選手権で栄冠をつかんだ。

 2019年に世界選手権で2連覇を達成。コロナ禍によるブランクを経て。2020年12月の個人戦ワールドカップ優勝と実力をキープ。2021年東京オリンピックで金メダルを手にした。国際オリンピック委員会(IOC)のロシアへの制裁で国際舞台を離れ、2023年世界選手権は5位。

 2024年パリ・オリンピック出場の道が閉ざされたあと61kg級へ。同年の非オリンピック階級世界選手権は小野正之助に敗れるなどして5位に終わったが、今年は欧州選手権で勝ち、世界選手権で3度目の優勝を果たした(オリンピックを含めて4度目の世界一)


 ■ザウール・ウグエフの話「人生でとてもうれしい出来事です。再び表彰台の頂点に立つことができました。チーム、コーチ、スパーリングパートナー、そして代表チームに心から感謝しています。私の勝利に貢献してくれたすべての人に感謝します。(5位に終わった昨年から)あまり変えたわけではない。ミスを修正しただけだ。今回はミスを最小限に抑えた。若い選手が大きく成長しています。新しい選手が現れれば現れる​​ほどいい。彼らは、私を決して油断させません。私ももっと努力し、若い世代と競い合いたいと思っています。

(57kgへの復帰の可能性について)この体重に慣れて、体格も良くなったのは明らかです。今はこの階級で快適に感じています。(2028年の)オリンピックまではまだ時間があります。まだ階級については考えていません。今は来年が目標です。ただ努力を続け、前進するだけです。その後、どうなるか、そのときに考えます」(UWWサイトより)


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[11-2]Mohammadnejad Javan, Ahmad Masoud(イラン)
準決勝 ○[10-3]Forrest, Jaxen Patrick(米国)
3回戦 ○[VSU、3:52=13-2]Yessengeldi, Assylzhan(カザフスタン)
2回戦 ○[VSU、4:21=11-0]Khndzrtsyan, Manvel(アルメニア)
1回戦  BYE


【表彰式】

(ロシア・レスリング連盟サイトより)

[1]Uguev, Zavur (UWW=ロシア)
[2]Mohammadnejad Javan, Ahmad Masoud(イラン)
[3]Yessengeldi, Assylzhan(カザフスタン)
[3]Novruzov, Nuraddin(アゼルバイジャン)
[5]Kim, Kum-Hyok(北朝鮮)
[5]Forrest, Jaxen Patrick(米国)