2025.09.21NEW

青年海外協力隊(JCIA)がサモアでの指導者を募集…パリ代表の赤澤岳さん(日大OB)も呼びかけ

 青年海外協力隊(JCIA)のサモア・レスリング隊員の募集がスタート。日本国籍からサモア国籍に変えて昨年のパリ・オリンピック出場を果たした赤澤岳さん(日大卒)が「サモアは英語圏で英語も覚えられるし、パシクフィックの中では安全な国です! たくさんの大会、合宿があるので、いろいろな国に行けます! 現地のサモア人とみんなでロサンゼルスオリンピックを目指しましょう!」同地でレスリングの指導をする人の募集を呼びかけている。

▲サモアのレスリング振興を目指す赤澤岳さん(左から2人目)と、阿部侑太さん(左端)=本人提供

 応募条件は、男女問わず20歳から45歳まででレスリング歴は5年以上。派遣期間は2年。2026年1月、2月、3月、2027年1月からを予定。

 赤澤さんは8年前、サモアからのオリンピック出場を目指して移住。困難を超えてサモア国籍の取得が認められ、オセアニア・アフリカ予選を勝ち抜いて昨年のパリ・オリンピック出場を果たした(関連記事)。自身の選手活動と並行してジュニア、シニア教室を作り、無償で指導。普及と強化にあたった。

 昨年、JICAの派遣で阿部侑太さん(日体大卒)が指導を始め、2人のタッグによって今年、オセアニアチャンピオンを誕生させるまでに実力をつけている。赤澤さんは2028年ロサンゼルス・オリンピックを目指して選手活動を続ける予定。

 JCIAの応募概要は下記の通り。詳細は → クリック


1)要請理由・背景
協会は、国際大会で活躍できる選手の育成を目標とし、シニア・キッズクラスの技術指導やコーチへの指導力向上を期待している。また、練習場までの移動手段がない選手も多く、競技人口の増加が課題となっており、これらの支援を求めて隊員を要請している。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
1. シニアクラス(代表選手を含む)への指導 (月~土: 朝5:00~7:00、午後17:00~19:00)
2. キッズクラスへの指導 (火・木: 午後 16:00~17:00)

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
ジム、マット、ウエイトトレーニング機器一式

4)配属先同僚及び活動対象者
会長:50代男性
コーチ兼選手:2名 30代 男性、競技歴20年以上(うち1名は日本出身でパリ五輪出場実績がある)
指導対象者: キッズクラス約20名、シニアクラス約8名