2025年世界選手権第2日は9月14日、クロアチア・ザグレブで前日開始の男子フリースタイル4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝に進んだ70kg級の青柳善の輔(クリナップ)が優勝、86kg級の石黒隼士(自衛隊)が銀メダルを獲得した。
青柳は、2023年アジア大会65kg級優勝でパリ・オリンピック5位のあと階級を上げたツルガ・ツムルオチル(モンゴル)と対戦。慎重に試合を進め、第1ピリオドを2-1でリード。第2ピリオド、終盤に試合が動き、最後は5-1のスコアで振り切った。
同選手は2023年世界選手権(セルビア)に初出場して8位。昨年の非オリンピック階級世界選手権(アルバニア)で銀メダルを取り、3年連続出場となった今大会で金メダルを獲得した。今大会の日本チームの金メダル第1号で、日本男子としては昨年の小野正之助(61kg級)に続き、2年連続で金メダルを獲得した。
石黒は昨年の世界選手権92kg級3位のザヒド・バレンシア(米国)と対戦。攻めあぐみ、4分22秒、0-12のテクニカルスペリオリティで敗れた。80kgを超える階級で銀メダルを獲得したのは、1970年大会フリースタイル82kg級の佐々木龍雄(銀メダル)以来、55年ぶり2人目の快挙。オリンピックを含めれば、1988年ソウル・オリンピック90kg級で銀メダルを取った太田章以来、37年ぶりとなる。
各選手の成績は下記の通り。
【70kg級】青柳善の輔(クリナップ) 優勝=29選手出場《ブラケット》
決 勝 ○[5-1]Tulga TUMUR OCHIR(モンゴル)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[8-0]Arman ANDREASYAN(アルメニア)
3回戦 ○[VSU、5:37=10-0]Ismail MUSUKAEV(ハンガリー)
2回戦 ○[VSU、1:38=11-0]Ernazar K. AKMATALIEV(キルギス)
1回戦 BYE
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【86kg級】石黒隼士(自衛隊) 2位=29選手出場《ブラケット》
決 勝 ●[VSU、4:22=0-12]Zahid VALENCIA(米国)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[VSU、3:50=10-0]Rakhim MAGAMADOV(フランス)
3回戦 ○[13-8]Arsenii DZHIOEV(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[VSU、1:15=10-0]Mukhammed ALIEV(ウクライナ)
1回戦 ○[8-4]Boris MAKOEV(スロバキア)
《以下、前日に実施。最終順位を追加》
【61kg級】須田宝(山梨学院大) 17位=26選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[2-7]Jaxen Patrick FORREST(米国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【125kg級】山本泰輝(自衛隊) 24位=27選手出場《ブラケット》
1回戦 ●[1-7]Omar ihab SAREM(ルーマニア)
※敗者復活戦へ回れず