《試合日》9月15日(月)・16日(火)/クロアチア・ザグレブ
(注)最終エントリーによって確定します。下記と変わる場合があります。
[1]ラフマン・アモウザドハリリ(イラン)
[8]イブラギム・イブラギモフ(UWW=ロシア)
[5]アリ・ラヒムザード(アゼルバイジャン)
[4]イスラム・デュダエフ(アルバニア)
[3]バズゲン・テバニャン(アルメニア)
[6]ハムザト・アルサメルズエフ(フランス)
[7]セバスチャン・リベラ(プエルトリコ)
[2]清岡幸太郎(日本)
昨年のパリ・オリンピックの1~3位の4選手がそろう階級。オリンピック決勝で2022年世界王者ラフマン・アモウザドハリリ(イラン)を相手に快勝した清岡幸大郎(カクシングループ)の下馬評は高い。
しかし、男子フリースタイルの60kg台の階級で、オリンピックと翌年の世界選手権で連続優勝した選手は、1988年ソウル&1989年世界選手権のジョン・スミス(62kg級=米国)以来、だれも達成していない。オリンピック優勝のあと、再び世界一(オリンピック、世界選手権)に輝いた選手は、昭和~平成初期のレスリング・ファンなら知らない人はいないスター選手、スミスとアルセン・ファザエフ(ソ連~EUN=68kg級)以来、例がない。
どの国も選手数が多く、激戦を勝ち抜いた最高レベルの選手が多く集まる階級。さらなる激戦を勝ち抜いてオリンピック王者になったあとは休養・引退したり、出場してもハイレベルの闘いに勝ち抜くだけの実力・気力が戻らないためと予想できる。清岡は、この壁を乗り越えて歴史的な快挙を達成できるか。
清岡へのリベンジを目指すアモウザドハリリは、2月のUWWランキング大会(アルバニア)で優勝するなど、早くから活動を再開。パリ3位だったイスラム・デュダエフ(アルバニア)も2度のランキング大会と「スペイン・グランプリ」出場(70kg級=優勝)と活動を続けていた。パリ3位のセバスチャン・リベラ(プエルトリコ)は、オリンピック以来の国際大会となるが、オリンピックでの対戦ではスコア的に清岡と最も接戦した選手(清岡の8-6)。
いずれも要注意の選手だが、清岡の最大のライバルと考えられるのは、2023・24年U23世界王者であり、今年の欧州選手権を制したイブラギム・イブラギモフ(UWW=ロシア)ではないか。清岡は、コロナ禍もあってオリンピック王者とは思えないほど国際キャリアは浅く、2023年3月(大学3年生の年度末)からスタート。ウクライナ侵攻によるロシアへの制裁が解除されてからもロシア選手とは一度も対戦していない(国籍を変えたロシア人との闘いはある)。目に見えないレスリング大国のパワーとの闘いは、どうか。
パリ・オリンピック第1シードのバズゲン・テバニャン(アルメニア)、今年の欧州選手権2位のハムザト・アルサメルズエフ(フランス)らも優勝戦線に浮上する可能性があるが、清岡にとって、もう1人マークすべき選手がナチン・クーラー(カザフスタン=元ロシア)。U23世界王者の実績もさることながら、昨年10月のドイツでのブンデスリーガでの71kg級ワンマッチで敗れている選手だ。
世界選手権とは性質の違う大会なので、大きな問題ではないと思われるし、今年のアジア選手権(70kg級)で青柳善の輔が8-0で勝っている選手。地力は清岡の方が上であることは間違いない。相性や勝っているという相手の精神的優位がどう作用するか。
《日本代表》清岡幸大郎(日本)=2024年パリ・オリンピック優勝
Rahman AMOUZAD(イラン)=2024年パリ・オリンピック2位
Sebastian RIVERA(プエルトリコ)=2024年パリ・オリンピック3位
Islam DUDAEV(アルバニア)=2024年パリ・オリンピック3位
Ibragim IBRAGIMOV(UWW=ロシア)=2025年欧州選手権優勝
Agustin DESTRIBATS(アルゼンチン)=2025年パンアメリカン選手権優勝
Khamzat ARSAMERZOUEV(フランス)=2025年欧州選手権2位
Vazgen TEVANYAN(アルメニア)=2025年欧州選手権3位
Ali RAHIMZADE(アゼルバイジャン)=2025年欧州選手権3位
Kwang KIM(北朝鮮)=2025年アジア選手権3位
Chouaib SAHRAOUI(アルジェリア)
Ayub MUSAEV(ベルギー)
Alibeg ALIBEGOV(バーレーン)
Mikyay NAIM(ブルガリア)
Peiman BIABANI(カナダ)
Tao WEI(中国)
Roland KALAMBAYI(コンゴ民主共和国)
Goderdzi DZEBISASHVILI(ジョージア)
Nico MEGERLE(ドイツ)
SUJEET(インド)
Mohammed KAREEM(イラク)
Colin REALBUTO(イタリア)
Nachyn KUULAR(カザフスタン)
Ikromzhon KHADZHIMURODOV(キルギス)
Junsik YUN(韓国)
Maxim SACULTAN(モルドバ)
Gantulga BATBAATAR(モンゴル)
Stephen IZOLO(ナイジェリア)
Abdullah ASSAF(パレスチナ)
Krzysztof BIENKOWSKI(ポーランド)
Stefan COMAN(ルーマニア)
Nino LEUTERT(スイス)
Abdulmazhid KUDIEV(タジキスタン)
Cabbar DUYUM(トルコ)
Andrii BILIICHUK(ウクライナ)
Real WOODS(米国)
Islam GUSEINOV(UWW=ベラルーシ)
Umidjon JALOLOV(ウズベキスタン)
Wilfredo RODRIGUEZ BOCANEY(ベネズエラ)