2025年U20世界選手権第4日は8月20日、ブルガリア・サモコフで前日開始の男子フリースタイル2階級と女子3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、女子59kg級の尾西桜(日体大)と68kg級の星野レイ(神奈川大)が優勝した。尾西は昨年に続いて2年連続優勝、星野は2023年に続いて2年ぶり2度目の優勝。
尾西は、決勝で今年の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)優勝のアメリア・サムエルソン(スウェーデン)と対戦。テークダウンのあと、通称リンクル(アンクルホールドの一種)を4回転連続で決め、一気に勝負をつけた。4試合の合計タイムが324秒(1試合平均1分21秒)で、スコアは40-0。昨年も215秒(1試合平均53秒)、40-0で優勝しており、2年間を通じて80-0という圧勝続きでの2連覇だった。
同選手は2023年U17世界選手権でも優勝しており、来月のシニア世界選手権(13~21日、クロアチア・ザグレブ)で3世代目の世界チャンピオンを目指す。
星野は昨年のU20世界選手権3位のシリシチ(インド)に7-0で勝利。負傷で昨年を棒に振った雪辱を果たしてチャンピオンに返り咲いた。2023年はU20アジア選手権でも優勝しており、3個目の国際大会のタイトル獲得。
3位決定戦に回った57kg級の内田颯夏(日大)は負傷のため棄権し、5位に終わった。
男子フリースタイルで敗者復活戦に進んだ86kg級の淺野稜悟(中大)は、トルクメニスタン選手に勝って3位決定戦に進んだが、U20欧州選手権2位のアフメト・ヤガン(トルコ)に敗れ、メダルを逃した。
男子フリースタイルは全日程を終了。「銀1・銅1」で、昨年の「金2・銀1・銅1」に及ばなかった。国別対抗得点も3位(95点)から7位(57点)に後退した。優勝は5階級を制して185点をマークした米国。カザフスタン、イランが続いた。
各選手の成績は下記の通り。
【86kg級】淺野稜悟(中大) 5位=22選手出場《ブラケット》
3決戦 ●[3-9]Ahmet YAGAN(トルコ)
敗復戦 ○[2-1]Dovletgeldi MYRADOV(トルクメニスタン)
《以下、前日に実施》
2回戦 ●[0-5]Bozigit ISLAMGEREEV(UWW)
1回戦 ○[3-2]Bartlomiej NOWAKOWSKI(ポーランド)
【57kg級】内田颯夏(日大) 5位=17選手出場《ブラケット》
3決戦 ●[負傷棄権]Dolzhon TSYNGUEVA(UWW)
《以下、前日に実施》
準決勝 ●[3-4]Tapsya TAPSYA(インド)
3回戦 ○[VSU、2:12=10-0]Inna ALIMOVA(リトアニア)
2回戦 ○[VSU、1:59=11-0]Anna KOEBLO〔ハンガリー)
1回戦 BYE
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【59kg級】尾西桜(日体大) 優勝=20選手出場《ブラケット》
決 勝 ○[VSU、0:57=10-0]Karin A. SAMUELSSON(スウェーデン)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[VSU、2:30=10-0]Aubre E. KRAZER(米国)
3回戦 ○[VSU、1:14=10-0]Yifan ZHU(中国)
2回戦 ○[VSU、0:43=10-0]Mariia MIZIURKO(ウクライナ)
1回戦 BYE
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【68kg級】星野レイ(神奈川大) 優勝=23選手出場《ブラケット》
決 勝 ○[7-0]Srishti SRISHTI(インド)
《以下、前日に実施》
準決勝 ○[フォール、3:34=4-5]Odzaya ERDENEBAT(モンゴル)
3回戦 ○[VSU、4:23=12-2]Oleksandra RYBAK(ウクライナ)
2回戦 ○[VSU、4:04=13-2]Jordyn R. FOUSE(米国)
1回戦 ○[フォール、1:24=4-6]Ayse ERKAN(トルコ)
《以下、前日に実施。最終順位を挿入》
【61kg級】大脊戸逞斗(中大) 12位=25選手出場《ブラケット》
2回戦 ●[フォール、4:04=1-10]Askat Z. TOKTOMATOV(キルギス)
1回戦 ○[VSU、2:47=11-0]Erdal Shukri GALIP(ブルガリア)
※敗者復活戦に回れず
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