※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=増渕由気子、写真提供=全国少年少女連盟)
国際オリンピック委員会(IOC)理事会からのレスリング除外勧告のあと、初めての全国規模の大会となった全国少年少女選抜選手権が3月9日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで開幕した。
東京も立候補している2020年五輪に関しては、現在、世界中が5月のIOC理事会を経て9月のIOC総会でレスリングが五輪競技に復帰採用されることを願い、積極的な活動を行っている。キッズ・レスリングに取り組んでいる選手の多くは2020年以降の五輪を目指している選手たちばかり。レスリングの除外危機のニュースにショックを受ける子供たちも多かった。
世界中で「Save Olympic Wrestling」の動きが広まっているのを受けて、全国少年少女連盟では、開会式前に出場するキッズたちでマット上に「Save Olympic Wreslting」の人文字を作り、レスリングの永続的な五輪採用を訴えた。
大会会長の今泉雄策・同連盟会長は、開会式のあいさつで「インターハイが今年から女子、国体も2023年から女子が正式に採用されるように動いている」と、キッズ選手たちに吉報を伝え、明確な目標を持たせるように働きかけた。
選手宣誓に選ばれた森川海舟選手(AACC)は「僕たち選手一同は、日頃の練習の成果を生かし、将来の夢に向かって、正々堂々真剣に取り組むことを誓います」と、目の前の試合に全力投球することを誓った。
大会は10日まで行われる。