2025.07.19NEW

2023年世界王者に2連勝…18歳のジャックス・フォレストが世界選手権代表へ(米国)

 2025年世界選手権(9月、クロアチア)の米国代表で唯一決まっていなかった男子フリースタイル61kg級の代表決定戦が7月14日、ノースダコタ州で行われ、18歳でパンアメリカン選手権王者のジャックス・フォレストが2023年世界王者のビタリ・アルジャウを3戦2勝システムで2連勝(4-3、7-2)。代表権を獲得した。

 昨年の世界選手権3位のアルジャウに全米選手権優勝のフォレストが挑む形の代表決定戦は、アルジャウの負傷で約1ヶ月延期されて実施された。フォレストは代表決定のあと、「素晴らしい気分ですが、もちろん、これはまだプロセスの第2段階に過ぎません。9月には自分の仕事をしなければなりません」とコメントした。

▲18歳で米国の世界選手権代表となったジャックス・フォレスト=USAレスリング協会ウェブサイトより

 フォレストはペンシルベニア州ビショップ・マコートの高校生で、現在18歳(10月13日に19歳)。今秋からの高校の最終学年を経た後、オクラホマ州立大へ進むことがすでに決まっているという。

 同70kg級でもピーター・デュークが18歳で世界選手権代表を勝ち取ったが、7月7日に19歳になっており、18歳でのシニア世界選手権出場は、1974年のビリー・ロサド以来、米国男子フリースタイルで2人目になるという。

 なお、米国男子の世界選手権最年少王者は、2015年大会97kg級で優勝したカイル・スナイダー「19歳9ヶ月22日」。今年の世界選手権では、2人にこの記録更新がかかることになる。