世界レスリング連盟(UWW)は7月11日、公式サイトでUWWのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)が夏季オリンピック国際競技連盟連合(ASOIF)の副会長に選出されたことを報じた。
ASOIFは1983 年に設立され、夏期オリンピック実施の競技団体が加盟。国際オリンピック委員会(IOC)やその他の機関に対して各連盟の集団的利益を訴え、新種目の追加や競技スケジュールなど大会運営に対して強い発言力を持つ。
ラロビッチ会長は2017年にASOIFの評議員に選出され、2021年に再任。先月、3期目の就任が決まっていた(関連記事)。2029年まで務める。同会長は「ASOIF副会長に選出されたことを光栄に思います。その未来の発展に貢献できることを大変誇りに思います。常に変化するスポーツ界において、伝統の尊重と革新の両立が不可欠です。関係各位と協力し、各競技連盟が今後も繁栄し、目的意識を持って主導的な役割を果たせるよう尽力してまいります」とコメントした。
2015年からIOCの委員も務めている。IOCの「男女同選手数」の理念のもと、男子両スタイルの将来が不透明だが(関連記事)、AISOF副会長就任は心強い存在になることは間違いない。同会長は世界アンチ・ドーピング機関(WADA)執行委員会の委員も務めている。