※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
アジアの通信社IANS/RIA Novostiが報じたところによると、2000年シドニー五輪のフリースタイル97kg級優勝のサギド・ムルタザリエフ(ロシア)が、レスリングの2020年五輪からの除外勧告に抗議して金メダルを国際オリンピック委員会(IOC)に返還する意思表示をしたことに関し、ムルタザリエフの故郷のダゲスタン共和国の議会のキズリ・シハサイドフ・スポークスマンはそうした行動を控えるよう要請していたことが分かった。
同氏は「メダルを返還しないように求める。メダルはダゲスタン共和国のものでもあり、ムルタザリエフを必死に支援したの人のものでもある」と話した。
五輪V3のアレクサンダー・カレリン(ロシア)が1996年アトランタ五輪金メダリストのバレンチン・ヨルダノフ・ブルガリア協会会長の金メダル返還に反対するなど、レスリング界には過激な行動自粛を呼びかける動きも起こっている。