男子フリースタイルの2025年ロシア選手権が 6月27~28日にモスクワで行われ、61kg級のザウール・ウグエフ(2021年東京オリンピック金メダリスト)が大会史上最多となる8度目の優勝を達成し、同じ東京オリンピック王者のアブデュラシド・サデュラエフが97kg級で勝ち、7度目のロシア王者に輝いた。
会場には6,800人の観客が集まり、インターネット中継は「記録的なアクセス数」(ロシア協会ウェブサイト)をマークし、負荷に耐えられずに途中で配信がダウンしたという。
ダゲスタン・レスリング協会のウェブサイトによると、優勝者には50万ルーブル(約91万2,000円)、そのコーチには半分の25万ルーブル、2位に25万ルーブル、3位に15万ルーブルがそれぞれ授与されたという。ロシアのレスリングは、完全に“プロ”として確立したようだ。
各階級の優勝選手は下記の通り。2021年東京オリンピック74kg級優勝のザウルベク・シダコフは負傷で不出場。シダコフのことを含め、世界選手権の代表については報じられていない。
【57kg級】Mekhtikhanov, Muslim=2022年ヤリギン国際大会3位
【61kg級】Uguev, Zavur=2025年欧州選手権優勝
【65kg級】Ibragimov, Ibragim=2025年欧州選手権優勝
【70kg級】Kazyryk, Saiyan=2018年世界ジュニア選手権65kg級優勝
【74kg級】Ganishov, Imam=2024年欧州選手権3位
【79kg級】Usmanov, Akhmed=2025年欧州選手権優勝
【86kg級】Kadiev, Ibragim=2024年U20世界選手権優勝
【92kg級】Gadzhimagomedov, Amanula=2021年ヤリギン国際大会2位
【97kg級】Sadulaev, Abdulrashid=2024年世界選手権92kg級優勝
【125kg級】Kurbanov, Abdulla=2024年U23世界選手権3位