【6.19～22明治杯全日本選抜選手権･展望28】岡本景虎（専大クラブ）と山際航平（フレアス）の争いか…男子グレコローマン55kg級

　2025年世界選手権（9月、クロアチア）の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日（木）～22日（日）に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》

男子グレコローマン55kg級・展望（6月19～20日）

▲2023年全日本選手権決勝を争った岡本景虎（赤）と山際航平。再戦となるか＝撮影・矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

　昨年のアジア＆世界選手権出場を果たしながら、負傷で全日本選手権を欠場した岡本景虎（専大クラブ）と、全日本選手権を制し3月のアジア選手権（ヨルダン）でも優勝した山際航平（フレアス）の優勝争いとなるか。両者は2023年全日本選手権の決勝で対戦しており、そのときは岡本が6－4で勝っている。

　全日本選手権3位の荒木瑞生（九州共立大大学院）と河野隆真（拓大）、昨年優勝しながらプレーオフで敗れて世界選手権出場を逃した大楠健太（日体大）、3月のU23全日本選手権を制した尾西大河（早大）らが、優勝争いを展開するか。

　2年連続でJOCジュニアオリンピックカップU20-55kg級を制した森下大輔（日体大）が、シニアの世界でも台頭するか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
　▼決勝
山際航平（日体大）○［フォール、3:29=9-0］●大楠健太（日体大）
　▼3位決定戦
荒木瑞生（九州共立大大学院）○［9-5］●増田壮兼（育英大）
河野隆真（拓大）○［10-3］●尾西大河（早大）

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（選手＝略歴はレスリング・スピリッツ調べ）

※世界選手権代表、昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

	《2024年世界選手権出場》 岡本景虎（おかもと・かげとら＝専大クラブ） 2001年2月2日生まれ、24歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山北高～専大卒。2023年全日本選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権優勝》 山際航平（やまぎわ・こうへい＝フレアス） 2003年1月8日生まれ、22歳。三重県出身。山梨・山梨・韮崎工高～日体大卒。2025年アジア選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権2位》 大楠健太（おおぐす・けんた＝日体大） 2003年6月25日生まれ、21歳。福岡県出身。福岡・三井高卒。2024年全日本選抜選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 荒木瑞生（あらき・みずき＝九州共立大大学院） 2001年6月20日生まれ、23歳。熊本県出身。佐賀・鳥栖工高～九州共立大卒。2024全日本社会人選手権優勝《主な成績》
	《2024年全日本選手権3位》 河野隆真（かわの・りゅうま＝拓大） 2003年8月21日生まれ、21歳。熊本県出身。熊本・小川工高卒。2024年東日本学生選手権（春季）優勝《主な成績》
	請川胡大良（うけがわ・こたろう＝法大） 2003年10月16日生まれ、21歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山北高卒。2024年全日本大学グレコローマン選手権3位《主な成績》
	尾西大河（おにし・たいが＝早大） 2003年10月2日生まれ、21歳。福岡県出身。佐賀・鳥栖工高卒。2025年U23全日本選手権優勝《主な成績》
	杉本蓮（すぎもと・れん＝自衛隊） 2005年1月12日生まれ、20歳。奈良県出身。奈良・大和広陵高卒。2024年全国社会人オープン選手権優勝《主な成績》
	高橋三四郎（たかはし・さんしろう＝サントリー） 1998年1月24日生まれ、27歳。山梨県出身。山梨・農林高～山梨学院大卒。2024年全日本社会人選手権2位《主な成績》
	森岡一護（もりおか・いちご＝育英大） 2004年8月12日生まれ、20歳。兵庫県出身。兵庫・須磨翔風高卒。2024年東日本学生選手権（秋季）・新人戦優勝《主な成績》
	二宮健斗（にのみや・たけと＝星和工業） 2002年10月22日生まれ、22歳。大分県出身。大分・日本文理大附高～日本文理大卒。2024年全日本学生選手権3位《主な成績》
	森下大輔（もりした・だいすけ＝日体大） 2005年8月3日生まれ、19歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山北高卒。2025年JOCジュニアオリンピックU20-55kg級優勝《主な成績》