【6.19～22明治杯全日本選抜選手権･展望23】内田颯夏（日大）と今井佑海（自衛隊）の争いか？…女子55kg級

　2025年世界選手権（9月、クロアチア）の代表選考を兼ねた2025年明治杯全日本選抜選手権は、6月19日（木）～22日（日）に東京体育館で行われる。昨年12月の天皇杯全日本選手権の優勝選手が勝てば世界選手権の代表に決定、別の選手が勝てば、両選手によって当日、プレーオフが行われ、勝者が代表となる。各階級の見どころをさぐった。《大会日程》

女子55kg級・展望（6月19～22日）

▲日大進学後の第1戦（4月、ジュニアクイーンズカップU20)で優勝した内田颯夏。“難敵”今井佑海を破れるか

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

　全日本チャンピオンの村山春菜（自衛隊）は53kg級へエントリー。全日本選手権2位の内田颯夏（日大）が空いた座を目指す。4月のジュニアクイーンズカップU20-57kg級も優勝して2年連続の同世界選手権出場を決めており（昨年は優勝＝U17を通じて世界3連覇）、勢いに乗ってシニアの世界選手権代表も勝ち取れるか。

　2023年U23世界選手権優勝を経て昨年のこの大会2位の今井佑海（自衛隊）が、その勢いを止めるか。昨年のこの大会では準決勝で闘い、今井が4－3で勝っている。

　全日本選手権53kg級3位で階級を上げた中村成実（法政クラブ）、2025年ジュニアクイーンズカップU23-55kg級2位の本多香里菜（神奈川大）、2025年ジュニアクイーンズカップU20-55kg級2位の澤谷ゆな（育英大）らが、優勝争いに加われるか。

【2024年全日本選手権ファイナル成績】
　▼決勝
村山春菜（自衛隊）○［6-3］●内田颯夏（JWA／東京・帝京高）
　▼3位決定戦
丸未永海（山梨学院大）○［6-4］●佐々木花恋（安部学院OG）
屶網瑠夏（至学館大）○［3-0］●本原理紗（千葉・日体大柏高）

《明治杯全日本選抜選手権・歴代優勝選手》＝レスリング・スピリッツ調べ
男子フリースタイル ／ 男子グレコローマン ／ 女子

エントリー選手（8選手＝略歴はレスリング・スピリッツ調べ）

※昨年12月の天皇杯全日本選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

	《2024年全日本選手権2位》 内田颯夏（うちだ・そわか＝日大） 2006年6月6日生まれ、19歳。京都府出身。JOCエリートアカデミー／東京・帝京高卒。2024年U20世界選手権優勝 《主な成績》
	相原志織（あいはら・しおり＝日体大） 2003年11月7日生まれ、21歳。静岡県出身。静岡・伊豆総合高卒。2024年全日本選抜選手権5位 《主な成績》
	今井佑海（いまい・うみ＝自衛隊） 2000年12月12日生まれ、24歳。京都府出身。京都・海洋高～日大卒。2024年全日本選抜選手権2位 《主な成績》
	澤谷ゆな（さわたに・ゆな＝育英大） 2005年9月13日生まれ、19歳。島根県出身。島根・隠岐島前高卒。2024年全日本学選手権3位 《主な成績》
	中村成実（なかむら・なるみ＝法政クラブ） 2002年5月17日生まれ、22歳。富山県出身。富山・高岡商高～法大卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-55kg級3位 《主な成績》
	本多香里菜（ほんだ・かりな＝神奈川大） 2004年12月16日生まれ、20歳。東京都出身。東京・安部学院高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-55kg級2位 《主な成績》
	本原理紗（もとはら・りさ＝東洋大） 2006年8月3日生まれ、18歳。大阪府出身。千葉・日体大柏高卒。2025年ジュニアクイーンズカップU23-55kg級2位 《主な成績》
	山内悠妃（やまうち・ゆき＝白山ガールズ） 2007年4月30日生まれ、18歳。三重県出身。三重・白山高卒。2024年インターハイ57kg級3位《主な成績》